駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

タラコ快走

津山線の主役は今もタラコのキハ40系だ
夕方の通勤通学の時間帯となり、颯爽と津山へと向かう

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2016年4月 津山線 津山口

てんでつまらない写真だか、不思議と写っている朱色5号のキハ47が気になる。キハ65を踏襲した顔つきは至って精悍だ。初めて首都圏色のキハ30を見た時には、とんでもない手抜き塗装だと思ったが、見慣れて来るものだ。さらにサイケでケバイラッピング車が次々と登場しているので、これが来るとついホッとしたりもする。そもそも1977年登場のキハ40系のオリジナルの塗装は朱色5号か首都圏色だ。オールドファンの一般気動車のクリーム4号・朱色4号のツートンへの憧れが消えるものではないが、次世代のタラコのキハ40系も受け入れざるを得ないということだろう。近頃では、嬉しいことに国鉄色ツートン塗装のリバイバル車両が色々と登場して、目を楽しませてくれている。


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  1. 2016/10/30(日) 00:30:00|
  2. 津山線
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一瞬の彩

日没間際に不気味なほどに雲が色付いた
一瞬の彩は直ぐに灰色の雲へと戻っていった

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2015年10月 飯山線

最近では、電柱や電線などの邪魔物が少々あっても、構わずシャッターを切ることにしている。以前はなるべく外そうと腐心していたが、そのために撮りたいものが霞んでしまうのも癪だ。人里を走っていれば、それなりのものが写り込むのは避けられなし、それが自然なのかもしれない。まずは撮ってみることにしている。フィルムではそうはいかなかったが、デジタルでは気に食わなければ消去すればいいだけだ。精緻主義で風景画を撮っていた頃に比べ、写真が雑になったのではというご指摘も頂戴するが、それが進化なのか、退化なのかは本人にも分からない。そういえば、三脚の出番もグッと少なくなった。画一的なアングルの俯瞰などでは役立つが、動きのある被写体に対してカメラを固定するなど自殺行為だと悟ったからだ。それに、カメラ機材の高性能化で、より手持ちで行ける範囲が広がっていることも確かだ。何れにしても、感性重視の自由な撮り方になっている。ただ、その成果が上がっているかはいささか疑問だ。機材が良くなった分だけ、撮る人の感性がより問われる時代になったということだろう。


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  1. 2016/10/28(金) 00:30:00|
  2. 飯山線
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蕎麦の花咲く頃

ソバの白い可憐な花はこの地域の秋の風物詩だ
秋の柔らかい陽光の中を流れる風が心地よい

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2016年9月 小海線

日本の麺文化は実に多彩だ。うどん、そうめん、そばなど地粉を用いた地域色豊かな伝承の食から、独自のラーメン文化まで作り上げてきた。さて、その一つの蕎麦だが、本来は米や小麦の栽培が難しい冷涼で痩せた土地で作られる作物だ。小海線の高原域もソバ地帯だが、米の品種改良で耕作地が減っていたが、このところ復活の兆しがでてきた。理由は悲しいかな地域の農業離れだ。太陽光発電も一段落して、耕作放棄地の対策として農事組合などによるソバ栽培が進められている。そばは手間の掛からない作物の上、蕎麦が名物である地域の観光振興にも一役買えるというメリットもあり、行政的には後押に力が入る。このソバ畑も鉄道の観光客を意識したものだろう。畑をちょっと観察してほしい。稲と同じように条蒔きにされている。これが信州流だ。反対側の甲斐ではバラ蒔きとなる。こんなところにも、お国の気質が現れるのが面白い。


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  1. 2016/10/26(水) 00:30:00|
  2. 小海線
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美作を往く姫新線

列車は岡山市街へと流れ下る旭川支流の目木川橋梁を渡る
美作の温和な風景の中を、姫新線の朱色のキハが往く

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2016年4月 姫新線 久世

鉄道に興味を持ち始めた少年時代、この「姫新線」の読み方が分からなくて、「きしんせん」に辿り着くのに少なからぬ時間を要した。今のようにインターネットがあれば、そんな調べ物は造作の無いことだが、調べるツールが書物や人伝に限られた時代には、そう簡単ではなかった。もちろん、姫路と新見の頭の一文字ずつを繋げたものだが、そんな造語から新たなイメージが生み出されるのだから面白い。「きしん」と分かってからは、その読みの響きの良さから忘れ得ぬ路線名となった。さらに、この路線は「美作」を貫いて走っているため、「美作」を頂く駅名が多い。この「みまさか」という国名も実に美しい。「美作を往く姫新線」とくれば、ノスタルジックな心持にならずにはいられない。実際に沿線を旅してみると、その思いはさらに深まることになった。姫新線は80年前の10月10日に誕生した。今年その開業日に「姫新線開業80周年記念号」が、キハ47の「ノスタルジー」車両2連で運行されている。


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  1. 2016/10/24(月) 00:30:00|
  2. 姫新線
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高速貨物 噴火湾を往く

隅田川駅から千数百キロ、列車は噴火湾沿いに差し掛かった
高速貨物が1両の機関車に牽かれて、札幌貨物ターミナルを目指す

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2016年7月 函館本線 野田生

現在、札幌市白石区にあるJR貨物の札幌貨物ターミナル駅は、貨物取扱量が日本で最も多い駅だ。主に北海道の農産物、ビール、乳製品、宅配便貨物などが、1日10数本の高速貨物列車で内地へと輸送されている。函館本線の山線には定期の貨物列車は運行されていないため、内地方面への貨物列車は例外なく、苫小牧貨物駅、東室蘭駅、函館貨物駅経由で青函トンネルへと向かう。多くは隅田川駅、名古屋貨物ターミナル駅に向かうが、さらに西の大阪や福岡の貨物ターミナルへ向かう列車も設定されている。

長距離寝台のブルートレインは消えてしまったが、貨物列車は長距離でこそ本領が発揮される輸送システムだ。ただ、JR貨物もJRの旅客会社と同様に、厳しい台所事情には変わりはない。輸送コストが、国費を注ぎ込んだ高速道路網によって成り立っているトラック輸送に比べ高いからだ。ただし、長距離を走る貨物トラックが、劣悪な労働条件によって支えられていることは、悲惨な大事故が起きる度に証明される動かしがたい現実でもある。もし、日本の将来を真剣に見据えた政策があるのなら、長距離輸送に対する鉄道の役割が、もっと評価されて然るべきだ。


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  1. 2016/10/22(土) 00:30:00|
  2. 函館本線
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渡川の眺め

ぽつりぽつりと雨が落ち出し、集落が霞の中に沈んでゆく
3年前に大暴れした阿武川は、普段は静かな川面の緩やかな流れだ

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2016年4月 山口線 渡川

気が付けば復活蒸気がご無沙汰なので、ここらで一つアップしておこう。今年は本当に久し振りにSLやまぐち号に再会した。何といっても山口県というのは、我が家では北海道よりも遥かに遠いところで、なかなか出向く機会がない。やっと辿り着いたものの、天気は下り坂で視界があまり良くないが、ここでの後追いなら一人で楽しめるだろうと賭けをしてみた。煙が暴れれば全ては木阿弥なので、風向には注意していたつもりだったが、この半切り通し内の風が読めなかった。辛うじてC57は煙幕を脱したが、客車はご覧の通りだ。どうせ大した煙など出さないだろうと高をくくっていた天罰だった。


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  1. 2016/10/20(木) 00:30:00|
  2. 山口線
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レタスの村

早朝からの収穫作業は終わり、トラクタも動きを止めた
そのレタス畑のトラクタを横目に、国鉄急行色が通り過ぎて往く

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2015年9月 小海線

画の中の2台のトラクタは、レタスの収穫・出荷作業に使われている。翌早朝の収穫作業に備えて、予め現場に待機させておく。レタスは収穫されるとその場で箱詰めされ、トラクタの後ろに取り付けられたキャリーの中に積み込まれ、満載されるとトラクタは組合の集荷場へと向かう。その先は、昔ならC56の野菜列車のツムや通風コンテナで消費地に向かっていたが、今は大型トラックの荷台だ。収穫・出荷はこの作業の繰り返しになり、それも集荷場からの出荷は、朝夕の2回で回転してゆく。村のあちこちにあるスピーカーからは、次の集荷の締めの時間や消毒のタイミングを計るための気象情報などが、ひっきりなしに放送されている。長野県川上村は、一日中こんな大型トラクタが村中を走り回る高原野菜で潤う豊かな村だ。


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  1. 2016/10/18(火) 00:30:00|
  2. 小海線
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冬を待つ

田はきれいに刈られ雪の季節の到来を待つだけとなった
厳しい豪雪地帯の冬が来る前の一時の晩秋の穏やかな眺めだ

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2015年10月 飯山線

飯山線のC11運行まで一カ月となったが、関東からも関西からも地の利があるので、多くの撮り鉄諸氏が押し寄せる盛況なイベントになりそうだ。小海線と飯山線はJR東日本長野支社の双子のローカル線であり、飯山線の方にも偶に出向いているので、どういうポイントがあるかは知っているが、勾配がどのようになっているかがとんと分からない。蒸気の場合、勾配が撮影地選びの大きな要素になるが、キハ撮りを続けていると、勾配には無頓着になってしまう。この場所にしても、どうやら向かってくる列車には上り勾配のようだが、何‰あるのかは勾配票でも写っていなければ知る由もない。季節的には、こんな眺めだろうが、さて如何したものだろうか。


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  1. 2016/10/16(日) 00:30:00|
  2. 飯山線
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よこはま・たそがれ

陸奥湾の空が黄昏色に染まった
家路についた人々を乗せ、大湊線のキハが横浜を発つ

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2016年7月 大湊線 陸奥横浜

いしだあゆみに『ブルーライト・ヨコハマ』という大ヒット曲があるが、その歌い出しは「♪街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ~♪」だ。一方、五木ひろしには『「よこはま・たそがれ』という名曲があり、こちらは「♪よこはま たそがれ ホテルの小部屋~♪」で始まる。この2曲は横浜のご当地ソングとしてあまりにも有名だ。異国情緒漂う港町は、自ずと色々な分野の作品に登場してくることになる。

ここは、同じ港町の横浜でも、青森県の下北にある横浜町だ。「横浜」という地名の起こりは、どちらも15世紀までは遡れ、歴史の長さは甲乙つけがたい。東に東京湾が広がる横浜市に対し、横浜町は西に陸奥湾が開けている。小さな漁師町で、きれいな街の灯りもホテルの小部屋もないが、恐山と素晴らしい夕日が眺められ、どちらかというと演歌向きの北の港だろう。春には町中に広がる菜の花畑が多くの観光客を集めている。

神奈川県在住の身としては、横浜は言わずもがなだが、北海道へと繋がる大間への陸路の途中にある大湊線と陸奥横浜にも何度も立ち寄っているので、どちらの横浜とも縁がある。そんな訳で、大湊線では多くの撮影をしてきたが、これまで一度もアップしていない。そのうち特集でもと思っていたが、変化に乏しい路線だけになかなか難しい。このままではお蔵入りしてしまいそうなので、ぼちぼち行ってみることにした。まずは、そんな横浜町の夕日のシーンから。やはり題名は「よこはま・たそがれ」としたい。


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  1. 2016/10/14(金) 00:30:00|
  2. 大湊線
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稲穂が香る小海線Ⅵ

夕日に田園がセピア色に染まる頃
稲穂が香る小海線に、軽やかなジョイント音が響く

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2016年9月 小海線

そろそろ好天の穂香の一日も日没が近づき、大分日が傾いてきた。夕日の後追いでこのシリーズを終わりにしたい。蒸気や客車列車の場合は、何処から見ても原則前後がはっきりしているが、キハでは、ヘッドライトかテールライトか、排気の流れ、運転手の有無などが、前後を知る術となる。一応、ヘッドライトがいいか、テールライトがいいかは考えているつもりだが、気持ちが伝わっているかが問題だ。夕刻のローカル線のイメージは、行くではなく、帰るだろう。物語の最後は後追いというのが、後追い好きが外せない勝手な思い込みだ。

これで「稲穂が香る小海線」は終わりです。
次回から暫くの間は、例によって写真メインの予約更新となります。


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  1. 2016/10/12(水) 00:30:00|
  2. 小海線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

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