駅が桜花のトンネルに覆われる
誰が植えたのか三浦の桜尽くし

2018年4月 因美線 三浦
桜好みの日本のローカル駅でも、ここまでの桜尽くしは珍しい。撮るのをやめて花見の宴を開きたいくらいだ。
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- 2020/04/08(水) 00:00:00|
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豪雪地帯の因美国境の山里にも桜が咲いた
過疎の進む小駅の人影にホッとする

2018年4月 因美線 土師
因美線と云う名は、もちろん因幡と美作を繋ぐという意味合いだ。因幡の鳥取から千代川に沿って南下して来た因美線が、智頭を過ぎていよいよ国境の山峡に分け入る。次駅の那岐が因幡の最後の駅だ。中国山地の分水嶺を、3,077mの物見トンネルで抜けると、美作の国の最初の駅の美作河合に到着する。この土師、那岐と云う駅名は、この地の歴史を感じさせる駅名だ。豪雪地帯にあり、因美線の冬の難所でもある。
この国境の物見峠には、待避所以外では擦れ違いも出来ないか細い県道が通っている。その道を抜けて河合に向かう予定だった。冬場の通行止めが、3月末で解除されることまでは調べがついていたが、運悪く、開通前の1ヵ月間の補修のための全面通行止めになっていた。急遽、那岐をロケした後に国道53号線で大きく迂回して美作河合へと向かった。国境の山村間には殆ど交流が無いということを思い知らされた。
列車は落石防止と軟弱道床の25km/hの徐行区間を遣り過ごし、ゆっくりと桜が見守るカーブを登って来た。備後落合界隈と同様に、因美線の智頭-津山間も最低限のメンテナンスで生き延びているため、各所に徐行区間が存在する。沿線には、過疎化が進み、人影の少ない集落がひっそりと続いている。列車は、国境の中国山地が目前に迫る小駅に停車した。一人の女子高生が降りてきた。思わず、ホッとする瞬間だ。
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- 2018/05/05(土) 00:00:00|
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今年も美作の小駅が桜の花に覆われた
春の嵐にホームに花びらが散った

2018年4月 因美線 三浦
この季節にローカル線の駅を見つけるのは易しいことだ。線路伝いに桜を探せば、駅に辿り着ける。駅と学校には桜は付き物だ。人々が集うところに桜が植えられるのは、日本の習わしのようなものだ。ちょうど、旅立ちと出会いの季節に桜が花をつける。そこが、駅であれ、学校であれ、そんな人々の人生の節目を飾ってきた。今年の開花は例年になく早く、散るのも早まったが、今も桜前線が日本列島を北上している。最も遅い根室に到達するのは5月中旬のことだ。
ここ、因美線の三浦も桜のトンネルが有名な駅だ。美作の津山盆地の北の片隅にその駅はある。周辺住民の請願で設けられた、きつい斜面に張り付くような棒線駅にも、やはり桜が植えられた。花見の名所である津山城址の桜は、桜まつりの期間の始めに早々に終わったが、山間部が迫る三浦では、染井吉野と八重桜が同時に満開を迎えた。折からの春の嵐に、ホームに花びらが散った。儚い桜の散り際に人生を重ねるのも、日本人の遺伝子に刻み込まれた感傷的な一面だ。
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- 2018/04/25(水) 00:00:00|
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