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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

鯖街道

小浜は京都への鯖街道の起点だ
古い町並みに繁栄の余韻が残る

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2017年4月 小浜線 小浜

「塩の道」とは、沿岸部の町から塩や海産物を内陸部へと運ぶための道だ。製塩が、海水を用いた塩田に頼っていた時代、生活必需品の塩は沿岸部から得るしかなかった。そのため、世界中に「塩の道」が存在した。日本では、特に沿岸から距離のある信州には、多くの名のある「塩の道」が存在した。日本海沿岸から千石街道、北国街道が、太平洋沿岸から足助街道、秋葉街道などが信州へと繋がっていた。

そんな、「塩の道」のなかに、「鯖街道」と呼ばれる道がある。若狭湾に面する若狭国小浜と京都を結ぶ街道だ。1200年の長い歴史があるとされ、多くのルートが存在するが、その全てが「鯖街道」と称せられる。勿論、運搬されたのは海産物全般だが、特に鯖の量が多かったようだ。鉄道や自動車が普及する前、冷凍技術もなかった時代、鯖は塩漬けにされ、行商人に担がれて運ばれていた。小浜から京都までは丸一日。一塩の鯖は京都に着くころ、調度良い塩加減になっていたという。ただし、この名が使われるようになったのは近年のことだ。

小浜は、その歴史が少なくとも律令時代前まで遡ることができる由緒ある町だ。畿内色が濃く「小京都」とも呼ばれる。江戸時代には小浜藩の城下町となり、その頃に鯖の水揚げ港としての地位を築き、鯖街道の起点となった。その繁栄の証として、町の西部には「小浜西組」という重要伝統的建造物保存地区が存在する。旧丹後街道沿いに発展した古い町並みで、小浜観光の目玉になっている。写真の列車の背景がまさにその小浜西組だ。いぶし銀の瓦屋根の家並が広がる。左手には若狭湾が迫っている。2両編成の電車は間もなく小浜に到着する。


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小浜西組の生活道路の佇まい


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雑貨屋の店先にさがっていたカレイの干物


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街道沿いにあった石の祀りもの

この後、小浜から熊川宿を通って琵琶湖岸の今津、琵琶湖を回って木ノ本に向かったが、途中の滋賀県高島市マキノにある道の駅「マキノ追坂峠」に立ち寄った。鯖街道の一つの琵琶湖ルートは、その高島市今津から船で琵琶湖を渡って大津経由で京都を目指す。また、若狭街道ルートは今津から陸路で湖西を南下する。鯖街道の地で鯖に纏わる食べ物を探していたが、焼鯖寿しとはいいものを見つけた。写真で見ても生唾ものだ。美味かったことは言うまでもない。


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その名も「こばやしの焼鯖寿し」

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油の乗った肉厚のジューシーな鯖だ


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  1. 2019/05/21(火) 00:00:00|
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芝桜の郷

田圃に水が張られる頃
若狭は横津梅の芝桜が咲き揃った

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2016年4月 小浜線 青柳

若狭の横津海という名の小さな谷間の集落が、芝桜の郷になった。ただし、圃場整備に併せての事。

★只今、予約更新で「春・花の季節」をお送りしています。


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  1. 2018/04/05(木) 00:00:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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