FC2ブログ

駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

武甲山

奥武蔵の名峰武甲山は年々背が縮む
新宿の高層ビル群のルーツはここにある

80010511.jpg
2017年6月 秩父鉄道 浦山口

埼玉県秩父市と横瀬町の境にある武甲山の標高は現在1,304mとされている。1900年の測量では1,336mあったというから、32mも低くなってしまっている。良質の石灰石を産する北側斜面の上半分は禿山になってしまった。高度成長期、新宿の高層ビル群は武甲山が移動したものと云われていた。山頂付近には石灰岩質を好む高山植物が群生し、「武甲山石灰岩地特殊植物群落」として国の天然記念物に指定され、固有種のチチブイワザクラも生育していたが、石灰石の採取によって、その殆どが失われている。九州田川の香春岳もそうだが、今なお続くコンクリート社会を支える石灰の供給源だ。

武甲山の登山ルートは、西武秩父線の横瀬からの表参道と、ここ秩父鉄道の浦山口から札所28番橋立堂を通って登るコースがある。橋立堂に隣り合う橋立鍾乳洞は、武甲山が石灰石の山であることの証だ。写真は西斜面で、まだ奥武蔵の名峰の名残がある。前回に引き続き、今回も復活蒸気のお手軽お立ち台からの一枚だ。これまた見飽きた眺めだが、秩父鉄道らしい風景ではある。すっかり秩父鉄道に馴染んだこの罐は、そもそも国鉄が復活させた。そんな経緯からか、当初はJR線にも頻繁にお目見えしていたが、今はほぼ秩父専属に落ち着いた。復活の先陣を切った罐だけあって老朽化が心配だ。


スポンサーサイト

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/05/31(金) 00:00:00|
  2. 秩父鉄道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

荒川の流れ

清らかな川の流れが如何にも涼しげだ
荒川の河原にシゴハチの汽笛が響いた

80000579.jpg
2014年10月 秩父鉄道 上長瀞

先日、酷暑が一息ついたが、台風の影響なのか、また暑さがぶり返してしまった。8月も下旬になり、もう少しの辛抱だろうが、そろそろ猛暑とはおさらばしたいところだ。そんなわけで、暑さに疲れた身と心に、ちょっと涼しげな水の流れを。清流の流れは本当に爽やかだ。今、連なってやって来ている台風に、西日本の清流が、再び濁流となって牙をむくことがないよう祈りたい。

この辺りの落ち込みは、競技カヤックの練習場になっている。時々ライン下りの観光船も下ってくる。涼しげな水遊びに楽し気な人々を横目に、こちらは陸に上がった河童ではないが、じりじりと照り付ける日差しに焼かれながら、じっと列車を待った記憶がある。ということは、穏やかな陽光に日向ぼっこは、まだまだ先のようだ。本当に夏と冬ばかりで、春と秋が短くなってしまった。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/08/23(木) 00:00:00|
  2. 秩父鉄道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

彩の春

鉄橋脇のお宅の庭先が賑やかになってきた
新緑が眩しい秩父路の春の一日だった

70004867R.jpg
2015年4月 秩父鉄道

お知らせ
只今、出掛けておりますので、自動更新で写真だけをお届けしています。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/04/20(水) 01:00:00|
  2. 秩父鉄道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

こういう時は今井屋

上々の視界を喜んでいたが、それもつかの間だった
デキに押されたパレオが、申し訳程度の白煙をちらつかせながら、影森へと登って行った

80003182.jpg
2015年11月 秩父鉄道 浦山口

天気は上々、空気も乾燥して絶好の俯瞰日和だったので、そうとは知らず、リハビリ中のくろくまさんの陣取るお稲荷さんをスキップして、展望台に登ってみた。いつものきれいな白煙を期待していたが、まさかの絶気状態。この位置が狙い目ではなかったがしょうがない。この後、後ろの本務機が現れる。

どうも、パレオ君は近頃くたびれてきたみたいだ。運休も目立つようになった。今の世の中で、蒸気を走らせ続けることは大変なことのようだ。さすがに観光シーズンのこの時期に運休は痛いらしく、デキに後押しさせての無気力運転となった。あちこちで恨み節が聞こえた週末だった。

人間の出来ていない小生は、少々むかつき気味にここを降りたが、こういう時は、腹ごしらえするのが最良(?)の解決策だ。思わず影森駅に続く道にハンドルを切っていた。
何時見ても凄い店だ。どうしたらこうなるのか。散らかし方にも才能が要るようだ。店内に「少し留守にします」の立て掛けが見えるが、店が閉まっているわけではない。代金を置いて好きなものを食っていればいいだけのことだ。まもなく、あのお二人さんが、これまた、いかした車で戻られ、いつもの不思議な空間に戻った。些細なことなど、どうでもよくなってしまうのが、この店の一番の売りだ。


70006609.jpg


70006610.jpg


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/12/26(土) 00:59:43|
  2. 秩父鉄道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

調子が変だ!

速度がどんどん落ちて行く 止まるかと思いきや 何とか登り切った
何時もと違って、どうも力が出ない 調子が変だ

70005793.jpg
2015年8月 秩父鉄道

罐の調子は何時だって気紛れだ。現役蒸気の時代には、何度も力尽きてしまった現場を見てきた。この日のパレオ君は、どうしても力が出ないようだ。人が歩くほどの速度に落ちてしまい、機関助士が身を乗り出して、心配そうに走り装置を覗いている。あわや停止かと思われたが、何とか登り切ることが出来た。機関士はさぞかし肝を冷やしたことだろう。撮る側にとっては、こんなにありがたいことはないが、やっぱり、こっちも気が気でない。登り切ってほっとした。

デフのガリガリ君が目立たない、こんな角度から狙ってみたが、思わぬシーンと相成った。相当余裕をもって走っているように見える復活蒸気も、難所などとは言えないこんな場所でも、調子次第では、危ないことに見舞われてしまうようだ。だから蒸気はやめられない。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2015/09/18(金) 00:12:44|
  2. 秩父鉄道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

小海線 (150)
飯山線 (38)
宗谷本線 (30)
天北線 (4)
興浜北線 (2)
名寄本線 (1)
深名線 (2)
石北本線 (10)
渚滑線 (2)
湧網線 (2)
相生線 (3)
釧網本線 (9)
根室本線 (13)
太平洋石炭販売輸送臨港線 (1)
池北線 (1)
士幌線 (1)
広尾線 (2)
富良野線 (5)
留萌本線 (10)
札沼線 (4)
函館本線 (49)
室蘭本線 (11)
千歳線 (1)
石勝線 (1)
夕張線 (3)
夕張鉄道 (1)
日高本線 (4)
江差線 (11)
函館市電 (2)
大湊線 (8)
津軽線 (1)
津軽鉄道 (3)
五能線 (16)
八戸線 (8)
弘南鉄道 (1)
花輪線 (2)
三陸鉄道 (4)
釜石線 (8)
北上線 (6)
男鹿線 (3)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
石巻線 (2)
仙石線 (1)
陸羽東線 (2)
陸羽西線 (3)
長井線 (2)
米坂線 (7)
羽越本線 (6)
磐越東線 (1)
磐越西線 (4)
日中線 (3)
只見線 (65)
真岡鐡道 (15)
東北本線 (1)
上越本線 (3)
しなの鉄道 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (10)
東海道本線 (2)
東海道新幹線 (1)
八高線 (13)
秩父鉄道 (9)
東京都電車 (5)
西武鉄道 (2)
小田急電鉄 (2)
江ノ島電鉄 (12)
箱根登山鉄道 (3)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (2)
明知鉄道 (1)
関西本線 (3)
小浜線 (2)
宮津線 (3)
山陰本線 (37)
播但線 (3)
姫新線 (4)
若桜鉄道 (2)
因美線 (3)
津山線 (2)
芸備線 (10)
木次線 (7)
福塩線 (1)
境線 (1)
一畑電車 (1)
三江線 (5)
山口線 (7)
鹿児島本線 (2)
日豊本線 (20)
筑豊本線 (9)
日田彦山線 (5)
伊田線 (2)
後藤寺線 (2)
田川線 (2)
唐津線 (4)
松浦線 (4)
佐世保線 (1)
大村線 (3)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (6)
豊肥本線 (4)
高森線 (3)
肥薩線 (23)
くま川鉄道 (2)
吉都線 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (1)
指宿枕崎線 (3)
鉄道展示館 (1)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
宮原線 (1)
名古屋鉄道 (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR