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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

北国街道を往く

秋の色鮮やかな日本海が広がる
北国街道の瓦屋根の家並が美しい

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2017年10月 羽越本線 

羽越線が電化、無煙化されて久しいが、不思議と今も北国街道を往く普通列車は架線の下の気動車だ。

★只今、自動更新で「東北の秋 2017」をお送りしています。


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  1. 2018/10/02(火) 00:00:00|
  2. 羽越本線
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白波の夕景

列車は岬を抜けて次の入り江に入った
白波の向こうに二つのヘッドライトが輝いた

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2017年10月 羽越本線 越後寒川

日本海を往く路線では夕日の時間が楽しみだ。かつて北陸線・羽越線を走り抜けたトワイライトエクスプレスの名は、山陰路を巡る瑞風に引き継がれた。日本海の夕日を車窓にディナーを楽しんだことなどないが、贅沢な時間であることは想像に難くない。例によって、こちらはというと、ハラハラしながら夕日を眺めることになる。この日は天候に恵まれて、美しい夕日の時間を迎えた。予め、日没時刻とダイヤグラムの筋とから、大まかに撮影場所は絞り込んである。後は天命を待つだけだ。ただ、最後まで運を引き寄せる努力を忘れてはいけない。

ここでのお題は、日本海の白波と、サイドに夕日を浴びるヨンマル2連との共演だった。夕日の塩梅はまずまずだ。少々沈み過ぎで光量が不足気味だが、今のCMOSセンサーの感度をもってすれば問題にはならない。ところが、白波が想像以上に難しかった。毎回いい波が来るわけではなく、何回かに1回といった感じだ。おまけに、林立する架線柱や電柱も避けなければならない。結局、共演の目論見は果たせなかった。今回は、いい波の1枚を選んでみた。たまたま、ヨンマルのヘッドライトと目が合ったので救われた。まあ、大体はこんなもんだ。


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  1. 2018/09/04(火) 00:00:00|
  2. 羽越本線
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笹川の地蔵尊

笹川流れの海辺をコンテナ貨物が抜けて往く
小さな入江のお地蔵さんに集落の過日を想う

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2017年10月 羽越本線 桑川

日本海縦貫貨物が、トンネルに挟まれた笹川流れの小さな集落を、身をくねらせて抜けて往く。沖には粟島の島影がくっきりと浮かんでいる。鉄色の瓦の家屋が重なり合うが、こちらは安田瓦だろうか。石州瓦と同様に、高温焼成された日本海の風雪に耐える堅い瓦だ。笹川流れ一帯では、こうして僅かな平地に人々が身を寄せ合って住んでいる。今なら、集落から村上や鶴岡へは車で簡単に行けるが、昔は船でも使っていたのだろうか。

ふと、この集落の中に地蔵尊の祠を見付けた。日本の民間信仰においては、お地蔵さんは「子供の守り神」とされている。周囲の状況から、道祖神としての地蔵尊ではなく、水子供養の地蔵ではないだろうか。傍らには、多くの首のない小さなお地蔵さんが寄り添っている。この集落が、鉄道や国道が通じる前に、陸の孤島のようにして生きていた時代を感じさせる。そこからは、幼い命を守り切れなかった、集落の無念が伝わってくるようだ。


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  1. 2018/01/17(水) 00:00:00|
  2. 羽越本線
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特急いなほ

日本海の風雪から身を守るように民家が寄り添う
冬の訪れを前に秋の陽光に青い海原が広がる

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2017年10月 羽越本線

初めて特急「いなほ」を見たのは50年近く前の赤羽で、ブルドック顔のキハ80系時代だった。1972年に羽越線が電化され、485系特急型電車が導入された。北海道行きの往路に、その485系「いなほ」を上野から完全乗車して青森まで行ってみたことがある。蒸気時代に訪れた羽越線、奥羽線の沿線風景をもう一度見たくなったからだ。列車が奥羽線に入る頃にはとっぷりと日が暮れ、駅名票を追うことくらいしかできなかった。秋田・青森間は殆ど乗客がいなかったことを記憶している。それから「いなほ」との接点は皆無だった。今では、国鉄形が引退してJR形の車両が充当されていることは知っていたが、近頃のパンタグラフの付いた車輌に疎い身としては、形式すら知らなかった。

今回の羽越線訪問の主な目的はキハ40で、貨物好きとしては日本海縦貫貨物は外せないものの、特急電車に関しては完全に二の次だった。この場所でもキハ40を狙っていたが、たまたま直前に通過した「いなほ」で試し撮りをしてみた。本命のキハ40の2連と比べてみると、どう見てもE653系の7連の方が見栄えがよいので、まずは「いなほ」をアップすることにした。なかなかその違いを言い表せないが、短編成が似合う写真と、長編成が似合う写真とがある。きっちりその辺を見極められるのが腕なのだろうが未熟だった。願わくは、ここでC57の客レを撮ってみたいところだが、復活蒸気では近寄り難い人だかりだろう。せめて次回はもっとワイドに日本海貨物でも狙ってみよう。


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  1. 2017/11/11(土) 00:00:00|
  2. 羽越本線
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羽越暮情

赤い夕陽が沈み、その余韻が西の空に漂う
穏やかに暮れなずむ日本海をヨンマルが往く

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2017年10月 羽越本線 勝木

何時ものように心躍る時間帯がやって来た。期待していた通りに、赤い夕陽が日本海の彼方に沈んでいった。待っていた列車は、特急「いなほ」でも、長大な日本海縦貫貨物でもなく、地物の2両編成のヨンマルだ。上部2灯の前照灯と古典的な車窓から漏れる車内灯の明かりが狙い目だ。新潟のヨンマルもいよいよ近々引退の時が来るようで、最後にその姿を記憶しておこうというわけだ。前方から車が来てしまえばオジャンになる極めて危ない構図だが、去り難く勝負してみた。大体は何とかの法則よろしく、頭を抱える結果となるものだが、この時ばかりはこちらにツキがあった。

気持ち良く日本海岸の北上を再開すると、今度は、夜の帳の港に灯りの点いた漁船があるのを見つけた。どうやら小型のトロール船のようだ。あまりの明るさに集魚灯でも点けているのかと思ったがそうではなさそうだ。船上では二人の漁師が次の漁に備えてか、漁網の繕いに余念がない。どうやらこの無口さは父親と息子の親子船のようだ。農業であれ、漁業であれ、働く人の姿は美しいというのがこあらまの美意識だ。これまた素晴らしい光景に出会うことが出来た。思わずしばらく遠目に作業を眺めていた。こういう道草が目的なので、大雑把な計画しかない気ままな旅が続く。


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  1. 2017/11/05(日) 00:00:00|
  2. 羽越本線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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