FC2ブログ

駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

日本海縦貫線貨物

日本海縦貫線をコンテナ貨物が北上する
目的地は青函トンネルの先の北の大地だ

70015123.jpg
2017年10月 羽越本線 小波渡

「日本海縦貫線」とは、大阪から青森へと通じる、約1000kmの日本海に沿って北上する一連の鉄道線の総称だ。JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS」の廃止によって、縦貫線を完走する定期旅客列車は皆無となったが、JR貨物の貨物列車が行き交う物流の動脈には変わりない。縦貫線のコンテナ貨物を牽くのは、一昔前まではEF81だったが、現在は富山機関区のEF510が担当している。3か所のデッドセクションが存在し、直流1500V、交流20000V/50Hz、交流20000V/60Hzの全てに対応する必要がある。JR東日本も「カシオペア」用に同形式を運用していたが、今はJR貨物に移籍して、この日本海縦貫線で貨物を牽いている。

縦貫線の貨物は、コキ100形が25輌ほどで、全長がおよそ500mになる。大陸の1kmを超える長大編成に比べれば可愛いものだが、地形の入り組んだ日本では500mでもかなりの長さだ。直線で編成写真を狙うのならともかく、特にサイドから全体像を撮り込むことは、なかなか難しい。たまたま、漁港越しの海岸線にかなり長い露出部分を見つけた。上り線はトンネルの中で、下り線のみが見渡せる。さて、500mが入るかはかなり微妙なところだが、列車を待ってみた。コンテナ貨物が徐々に姿を現したが、なかなか最後尾が見えてこない。冷や冷やものだったが、EF510がトンネルに入る直前に末尾が見え、目論見通りとなった。


70015125.jpg

ちょっと北の加茂からの鳥海山 磯釣り師も見える 後ろの白い建物はクラゲの鶴岡市立加茂水族館


スポンサーサイト



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/02/16(土) 00:00:00|
  2. 羽越本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

北国街道を往く

秋の色鮮やかな日本海が広がる
北国街道の瓦屋根の家並が美しい

70015085.jpg
2017年10月 羽越本線 

羽越線が電化、無煙化されて久しいが、不思議と今も北国街道を往く普通列車は架線の下の気動車だ。

★只今、自動更新で「東北の秋 2017」をお送りしています。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/10/02(火) 00:00:00|
  2. 羽越本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

白波の夕景

列車は岬を抜けて次の入り江に入った
白波の向こうに二つのヘッドライトが輝いた

80011084.jpg
2017年10月 羽越本線 越後寒川

日本海を往く路線では夕日の時間が楽しみだ。かつて北陸線・羽越線を走り抜けたトワイライトエクスプレスの名は、山陰路を巡る瑞風に引き継がれた。日本海の夕日を車窓にディナーを楽しんだことなどないが、贅沢な時間であることは想像に難くない。例によって、こちらはというと、ハラハラしながら夕日を眺めることになる。この日は天候に恵まれて、美しい夕日の時間を迎えた。予め、日没時刻とダイヤグラムの筋とから、大まかに撮影場所は絞り込んである。後は天命を待つだけだ。ただ、最後まで運を引き寄せる努力を忘れてはいけない。

ここでのお題は、日本海の白波と、サイドに夕日を浴びるヨンマル2連との共演だった。夕日の塩梅はまずまずだ。少々沈み過ぎで光量が不足気味だが、今のCMOSセンサーの感度をもってすれば問題にはならない。ところが、白波が想像以上に難しかった。毎回いい波が来るわけではなく、何回かに1回といった感じだ。おまけに、林立する架線柱や電柱も避けなければならない。結局、共演の目論見は果たせなかった。今回は、いい波の1枚を選んでみた。たまたま、ヨンマルのヘッドライトと目が合ったので救われた。まあ、大体はこんなもんだ。


80011079.jpg


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/09/04(火) 00:00:00|
  2. 羽越本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

笹川の地蔵尊

笹川流れの海辺をコンテナ貨物が抜けて往く
小さな入江のお地蔵さんに集落の過日を想う

80011040.jpg
2017年10月 羽越本線 桑川

日本海縦貫貨物が、トンネルに挟まれた笹川流れの小さな集落を、身をくねらせて抜けて往く。沖には粟島の島影がくっきりと浮かんでいる。鉄色の瓦の家屋が重なり合うが、こちらは安田瓦だろうか。石州瓦と同様に、高温焼成された日本海の風雪に耐える堅い瓦だ。笹川流れ一帯では、こうして僅かな平地に人々が身を寄せ合って住んでいる。今なら、集落から村上や鶴岡へは車で簡単に行けるが、昔は船でも使っていたのだろうか。

ふと、この集落の中に地蔵尊の祠を見付けた。日本の民間信仰においては、お地蔵さんは「子供の守り神」とされている。周囲の状況から、道祖神としての地蔵尊ではなく、水子供養の地蔵ではないだろうか。傍らには、多くの首のない小さなお地蔵さんが寄り添っている。この集落が、鉄道や国道が通じる前に、陸の孤島のようにして生きていた時代を感じさせる。そこからは、幼い命を守り切れなかった、集落の無念が伝わってくるようだ。


80011046.jpg


80011048.jpg


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/17(水) 00:00:00|
  2. 羽越本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

特急いなほ

日本海の風雪から身を守るように民家が寄り添う
冬の訪れを前に秋の陽光に青い海原が広がる

80011022.jpg
2017年10月 羽越本線

初めて特急「いなほ」を見たのは50年近く前の赤羽で、ブルドック顔のキハ80系時代だった。1972年に羽越線が電化され、485系特急型電車が導入された。北海道行きの往路に、その485系「いなほ」を上野から完全乗車して青森まで行ってみたことがある。蒸気時代に訪れた羽越線、奥羽線の沿線風景をもう一度見たくなったからだ。列車が奥羽線に入る頃にはとっぷりと日が暮れ、駅名票を追うことくらいしかできなかった。秋田・青森間は殆ど乗客がいなかったことを記憶している。それから「いなほ」との接点は皆無だった。今では、国鉄形が引退してJR形の車両が充当されていることは知っていたが、近頃のパンタグラフの付いた車輌に疎い身としては、形式すら知らなかった。

今回の羽越線訪問の主な目的はキハ40で、貨物好きとしては日本海縦貫貨物は外せないものの、特急電車に関しては完全に二の次だった。この場所でもキハ40を狙っていたが、たまたま直前に通過した「いなほ」で試し撮りをしてみた。本命のキハ40の2連と比べてみると、どう見てもE653系の7連の方が見栄えがよいので、まずは「いなほ」をアップすることにした。なかなかその違いを言い表せないが、短編成が似合う写真と、長編成が似合う写真とがある。きっちりその辺を見極められるのが腕なのだろうが未熟だった。願わくは、ここでC57の客レを撮ってみたいところだが、復活蒸気では近寄り難い人だかりだろう。せめて次回はもっとワイドに日本海貨物でも狙ってみよう。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/11/11(土) 00:00:00|
  2. 羽越本線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
次のページ

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

小海線 (165)
飯山線 (40)
宗谷本線 (37)
天北線 (4)
興浜北線 (2)
名寄本線 (1)
深名線 (2)
石北本線 (13)
渚滑線 (2)
湧網線 (2)
相生線 (4)
釧網本線 (13)
根室本線 (23)
太平洋石炭販売輸送臨港線 (1)
池北線 (1)
士幌線 (1)
広尾線 (3)
富良野線 (7)
留萌本線 (10)
札沼線 (5)
函館本線 (55)
室蘭本線 (14)
千歳線 (1)
石勝線 (1)
夕張線 (3)
夕張鉄道 (1)
日高本線 (4)
江差線 (11)
函館市電 (2)
大湊線 (9)
津軽線 (1)
津軽鉄道 (3)
五能線 (16)
八戸線 (8)
弘南鉄道 (1)
花輪線 (3)
三陸鉄道 (4)
釜石線 (8)
北上線 (9)
男鹿線 (3)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
石巻線 (3)
仙石線 (1)
陸羽東線 (2)
陸羽西線 (3)
長井線 (2)
米坂線 (8)
羽越本線 (6)
磐越東線 (1)
磐越西線 (4)
日中線 (3)
只見線 (67)
真岡鐡道 (15)
東北本線 (1)
上越本線 (3)
しなの鉄道 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (10)
東海道本線 (3)
東海道新幹線 (1)
横須賀線 (2)
八高線 (16)
秩父鉄道 (10)
東京都電車 (5)
西武鉄道 (3)
小田急電鉄 (2)
江ノ島電鉄 (14)
箱根登山鉄道 (4)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (2)
明知鉄道 (1)
名古屋鉄道 (1)
樽見鉄道 (1)
関西本線 (3)
小浜線 (2)
宮津線 (3)
山陰本線 (37)
播但線 (3)
姫新線 (5)
若桜鉄道 (2)
因美線 (3)
津山線 (2)
芸備線 (10)
木次線 (7)
福塩線 (1)
境線 (1)
一畑電車 (1)
三江線 (6)
山口線 (7)
鹿児島本線 (2)
日豊本線 (21)
筑豊本線 (10)
日田彦山線 (5)
伊田線 (2)
後藤寺線 (2)
田川線 (2)
唐津線 (4)
松浦線 (4)
佐世保線 (1)
大村線 (3)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (6)
宮原線 (1)
豊肥本線 (4)
高森線 (4)
肥薩線 (24)
くま川鉄道 (2)
吉都線 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (2)
指宿枕崎線 (4)
鉄道展示館 (1)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
海外 (1)
山田線 (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR