駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

有明海の1号機関車

この鉄道は、日本の1号機関車が走ることで始まった
有明海を望む小さな入江の町を、黄色いキハが巡る

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2017年4月 島原鉄道 古部

九州の私鉄と言えば、大手の西日本鉄道だが、中小でも意外と少ない。筑豊電気鉄道、熊本電気鉄道、島原鉄道と、軌道事業者の長崎電気軌道の計4社だけだ。その中でも、福岡、熊本、長崎の市街地を往く3社と一線を画すのが島原鉄道だ。島原半島で非電化43.2kmを維持しているのは立派なものだ。普賢岳の火砕流災害からの復旧に際して、地元自治体からの支援を受け、長崎県の部長、島原、諫早、雲仙の市長も取締役に名を連ねており、今では私鉄起源の第三セクターと言えなくもない。今年の決算報告では、苦しいながらも、前年並みの鉄道旅客収入が維持されていたが、鉄道部門の赤字を、フェリーやホテル、不動産賃借の事業収益で補っているのが実情だ。

かつては、官営鉄道や国鉄の車両のお下がりを、数多く受け入れてきた島原鉄道だが、現在は自前の新潟鐵工所製の黄色のボディーカラーのキハ2500形と2550形に統一されている。JR九州がローカル線のキハ40族の置き換えのために導入を進めている同じ黄色のキハ125の近縁種だ。一方、写真のキハの側面に描かれているのは、現在大宮の鉄博に展示してある初代1号機関車だ。開業時に官営鉄道から譲受され、後に返還されたそうだ。車体には「日本の1号機関車が走った島原鉄道」と謳われている。昔は国鉄色のキハ17やキハ20が走り、今はJR色のキハ125の兄弟が往来するが、歴とした有明海を巡る九州の私鉄だ。何時までも走り続けてもらいたいものだ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/08/09(水) 00:00:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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