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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

木漏れ日の路

間もなく紅葉のシーズンの始まりだ
ゆっくりとした足取りで県境へと向かう

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2020年10月 木次線 備後落合

このところ秋のロケは東北・北海道が続いたので、すっかり西日本の紅葉時期の勘所を失ってしまっていた。北へは10月初めに出発して長居していれば、各地でいい塩梅の紅葉が楽しめた。適当に半月遅れで西に向かったものの、まだまだ早過ぎたのに気が付いた時には後の祭りだった。中国地方のチベットとも評される備後落合ですら、ようやく色付き始めたところだった。ちょうど気温が下がり始めた頃で、朝の気温は数℃まで下がり、東京なら真冬の気温だが、それでも冷え込みが遅れたため、御覧の通りの色付きだった。

さて、写真は備後落合から広島・島根県境に向けてスパートする木次線のキハ120だ。備後落合から西城川を遡って県境の島根県側にある三井野原を目指しているが、途中にある民家は油木の集落くらいで、その単式ホームだけの小駅は殆ど乗降はない。備後落合から274m登った三井野原からは30‰の下りの急勾配が続くが、次駅はスイッチバックのための出雲坂根となる。さらに次の駅は八川で、こちらも過疎化が進んで単式棒線化して殆ど乗降はない。そのまた次の駅は出雲横田で、やっと町らしい町が現れることになる。

つまり、出雲横田-備後落合間は乗客の極めて少ない区間となる。豪雪地帯であり、大雨や大雪が降れば、頻繁に運休になることは既に恒例となっている。通常でも3往復だが、保線運休の日があり、その日は朝夕の2往復のみとなる。さらには、保線合理化のための速度抑制区間でもあり、25や30km/hの速度制限標があちこちに見られる。それでも、三江線とは対照的に廃止の話は浮上してこない。ローカル鉄道ファンには有難い話だが、こちらが心配になるくらいの閑散具合だ。何か増収のいいアイデアはないものだろうか。


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  1. 2020/11/30(月) 00:00:00|
  2. 木次線
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さくらの日に 出雲の山桜

山の芽吹きと共に山桜が咲き出した
海への最後の峠をタラコが越えて行く

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2018年4月 木次線 加茂中

木次線は全て山の中。雲南市から松江市へ。この峠を越えれば日本海沿いの宍道へ下るだけだ。

★只今、自動更新で「さくらの日に」をお送りしています。


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  1. 2020/04/18(土) 00:00:00|
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「えきから時刻表」終了

列車は中国山地を下り間もなく日本海に達する
桜の花が綻び出した出雲平野は神話の国でもある

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2018年4月 木次線 南宍道

何時ものように「えきから時刻表」で列車時刻表を見ようとすると、何と【サービス終了のお知らせ】の画面がが現れた。2019年3月29日をもってサービスを終了したとのこと。これまで長らく株式会社ぐるなびの運営する「えきから時刻表」を利用してきた身としては衝撃的な結末だった。撮り鉄にとって必要なのは、駅時刻表ではなく列車時刻表だ。そのデータを元にダイヤグラムを起こして撮影のお供としてきた。

これまで類似のサービスがないか検索もしてきた。「HyperDia」や「トレたび」などもあるが、利便性は「えきから時刻表」には遠く及ばない。さて、これからはどうしよう。アナログ時代の冊子の時刻表に戻るしかないのだろうか。撮影直前に、あるいは撮影中に、欲しい路線の最新の時刻表を、瞬時にそれも無料で手に入れられたのも、もはやこれまでか。あまりに当たり前になってしまったことなので戸惑いも大きい。

貨物列車については、今もウェブ上で時刻表を見ることはほぼできない。一部の篤志家が公開している特定路線のダイヤグラムがあるくらいだ。最終的には、少々お高くなるが、年に一度JR貨物の冊子を購入して、詳しい運行情報を得るしかない。旅客列車についても、先祖返りしてしまうのか。何時ぞやの様に、分厚い時刻表をボロボロになるまで持ち歩かなくてはならないのか。何かいい手があったら教えて欲しい。


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  1. 2019/03/30(土) 00:00:00|
  2. 木次線
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桜咲く

桜も咲いて山岳区間も冬眠から覚めた
積雪期にはここ出雲横田が終点になる

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2018年4月 木次線 出雲横田

20日の長崎に続いて、21日には東京、福岡、横浜で桜の開花が発表された。気象庁の開花宣言は、各気象台が定める標本木で行われる。東京は靖国神社、福岡は気象台敷地内、横浜は元町公園にソメイヨシノの標本木がある。「生物季節観測」は、何も花見の予定を立てるためのものではないが、この季節、桜の開花は世間の関心が高い生活情報であることは確かだ。連日、靖国神社の桜が何輪咲いたか話題になるとは、何とも日本は平和な国だ。とはいえ、本邦は国民の「幸福度」が低い国のようだ。東京の桜の開花があった21日、国連は2019年の「世界幸福度ランキング」を発表した。日本は昨年の54位からさらに順位を落として58位となった。まさか、溜まりに溜まったストレスの発散のための花見じゃないだろうね。


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  1. 2019/03/22(金) 00:00:00|
  2. 木次線
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春の淡雪

春の淡雪に山が雪化粧した
列車は桜の里へと駆け下る

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2018年4月 木次線 備後落合

雪景色の小海線を見ることなく、3月と共に暖かさがやって来た。もう3週間もすれば里では桜が咲き始める。北日本では歴史的寒波の襲来などもあったが、どうやらこの冬は暖冬で終わりそうだ。当ブログも冬画を並べてきたが、そろそろ終盤戦といったところだ。このところの諸事情で、雪景色のロケハンに出かける余裕がなく、ずるずると春を迎えてしまいそうだ。そんなこんなで、過去画が続いてしまい申し訳ないが、更新だけは続けているのでご容赦あれ。

今回の雪画も、昨年は4月に撮ったものだ。中国山地の只中の高原地帯にある備後落合には、遅い桜の季節が訪れていた。前日には桜を絡めて撮っていたが、一夜にしてご覧の雪化粧となった。さすがに積雪は想定外だったが、被写体的には願ってもない好機だ。時期が時期だけに水っぽい雪だが、いい塩梅に木々に着雪してくれた。運休も危惧されたが、既に始発の下りは、吹雪の中、定刻に備後落合に向かっている。幸い、この折り返しも遅れることなく現れた。

木次線は限界ローカル線とでもいう存在で、積雪の多い時期には、特に乗客の少ない出雲横田-備後落合間が運休になり、並行する国道にバスを走らせて代替輸送する。このパターンは、士幌線や留萌線の末端区間で行われていたことを記憶しているが、結局のところ廃線に追い込まれた。雪が積もると列車は来ないという危惧は、そんな事情にも因る。春の淡雪は解けるのは早い。天気が回復するや否や、春の陽光が降り注ぎ、あっという間に雪景色は消え去った。


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  1. 2019/03/02(土) 00:00:00|
  2. 木次線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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