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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

懐かしの宮津線

宮津線は宮豊線という名に変わってしまった
在りし日のはしだてビーチ号の名が懐かしい

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2018年4月 京都丹後鉄道宮豊線 京丹後大宮

この路線が半世紀前の国鉄宮津線だった頃、春には「チューリップ号」、夏には「はしだてビーチ号」という蒸気牽引の臨時観光列車が走っていた。「チューリップ号」は当時の丹後木津近くのチューリップ畑に観光客を運ぶ目的で、「はちだてビーチ号」はその名の通り海水浴客のための列車だった。共に西舞鶴機関区のC58や9600がその任に当たっていた。八高線と同じようにクルクルパーが付いた、あまり格好の良い罐ではなく、形式的にも少々地味な路線だった。由良川橋梁を除けば撮影地情報にも乏しく、半世紀たった今も相変わらず場所選びには苦労させられる。ちょうど丹後半島の付け根に位置しているので、鉄道に見切りをつけて、舟屋で有名な伊根辺りに流れてしまったりもする。ただし、そちらは観光地化が進み過ぎて、まったりとは行かなくなってしまった。


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  1. 2019/04/21(日) 00:00:00|
  2. 宮津線
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小天橋の朝

波静かな久美浜湾に朝が来た
小天橋で通学列車が擦れ違う

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2018年4月 京都丹後鉄道宮豊線 小天橋

京都府京丹後市の久美浜湾は、実は汽水性の海潟湖だ。川上谷川などの3河川から流出する土砂によって形成された小天橋と呼ばれる砂州によって潟湖となった。人口的に開削された水路で日本海と繋がっているが、淡水化が進んでいる。1932年に久美浜湾岸に宮津線が開通し、久美浜と丹後神野の2駅が久美浜湾にアクセスする鉄道駅となった。国鉄宮津線はJR西日本、北近畿タンゴ鉄道、WILLER TRAINSと引き継がれたが、2015年のWILLER TRAINSへの移管の際に、丹後神野は「小天橋」に改称された。

その小天橋に朝が来た。後方に見える水面は久美浜湾だ。町並みには京丹後の風情が感じられる。通学時間が始まり、駅に高校生が集まって来た。列車交換で2本の気動車が停車したが、2両編成の宮津方面の方が乗客が多い。京丹後市の中心の峰山にある府立高校への通学生が多いのだろう。しかし、特に観光客の需要が少ない天橋立-豊岡間の乗客減少は著しい。美しい久美浜の風景とは関わりなく、京丹後市でも過疎化と高齢化がじわじわと忍び寄る。住民悲願の宮津線も、今再び廃線が囁かれるようになった。

「丹鉄」こと京都丹後鉄道は、日本有数の赤字路線だ。第三セクターの筆頭株主が京都府なので、そう簡単に音を上げるとは思えないが、やはり台所事情は非常に厳しい。そのため、2013年に鉄道事業再構築計画が策定された。その目玉は上下分離で、運行事業が北近畿タンゴ鉄道から異業種からの参入のWILLER TRAINSに移管された。既存鉄道事業者からの応募が無かったこともあるが、大阪の高速バス会社に運行が委ねられた。10年計画は好成績でスタートした。新たなモデルとなるか否か。今後とも注目される。


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久美浜港

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  1. 2019/04/03(水) 00:00:00|
  2. 宮津線
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海の街道

宮津線の名は消えてしまったが、由良川の流れはそのままだ
若狭湾を望む橋梁は、何時見ても美しい海の街道だ

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2016年4月 京都丹後鉄道 由良川橋梁

ご存知、宮津線の由良川橋梁と言いたいところだが、昨年の平成27年4月1日から上下分離方式が採用され、少々複雑になった。従来の第三セクターの「北近畿タンゴ鉄道株式会社(KTR)」は施設保有者として引き続き存続するが、運営が公募で選ばれた「WILLER TRAINS株式会社」に委託された。鉄道通称名は「京都丹後鉄道(丹鉄)」となった。路線名は、「宮福線」はそのままだが、宮津線の宮津より舞鶴側が「宮舞線」、豊岡側が「宮豊線」となり、国鉄時代からの宮津線の名称は消えてしまった。要は経営が厳しくなったので、運行に民間力を導入し、心機一転新たなスタートを切ったということだ。このブログは新旧混交なので、何時になるか分からないが国鉄宮津線のアップも控えているので、便宜上これからも「宮舞線」と「宮豊線」は、「宮津線」のカテゴリーにさせていただく。

まあ、経営は経営でしっかりやっていただくということで、こちらは由良川橋梁を楽しむことにしよう。長さ552m、25基の橋脚をもつ高さ3mのブレートガーター橋は、大正13年の竣工だ。どうして、わざわざ川幅が広く、横風を受けやすい河口に架橋したのだろうか。最初の道路橋は5km程上流の川幅の狭くなった辺りにある。何か面白い理由かありそうだ。お蔭で乗る方も、撮る方も絶景が楽しめることになり、観光資源としても役立っているわけだから、結果オーライだろう。所有者も地元自治体であれば、間違ってもコンクリート橋に架け替えられることもないはずだ。この眺めは当分は楽しめそうだ。

画の方だが、残念ながら橋梁が改修中であったため、作業の無い部分を真横から長玉で撮ってみた。車両の方は青色の単行で、ラッキーだった。橋の右側は舞鶴市の神崎地区、左は宮津市の由良地区で、昔は徒歩で渡れる重要な生活路だったそうだ。国鉄路線は、線路もトンネルも橋梁も、国民の生活路としての役割も兼ね備えていたということだ。その由良地区は、今は有名な海水浴場になっているが、かつては由良川の水運で栄えた町だ。森鴎外の「山椒大夫」の舞台とも言われており、小規模だが風情ある街並が残っているので、古い街並みがお好きな方はお立ち寄りを。


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  1. 2016/08/04(木) 00:30:00|
  2. 宮津線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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