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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

秋色十勝

十勝発祥の地が秋に色付く
列車は太平洋に向けて直走る

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2018年10月 根室本線 十弗

十勝の畑作地帯の広大な眺めは、如何にも北海道らしいスケールの大きい風景だ。ここ豊頃町は十勝川の河口に位置しているが、十勝の開拓はここから十勝川を遡って行った。十勝の中心地は都市化した帯広だが、豊頃町は「十勝地方発祥の地」とされている。写真左手方向に太平洋があり、奥の平原を十勝川が右から左へ流れている。秋色の穏やかな夕暮れ時を迎えているが、この地の冬の寒さは厳しい。「十勝晴れ」という言葉があるが、冬に続く厳寒の晴天を指す。西高東低の冬型が強まると、内陸の十勝では晴天が続き、乾燥した寒風が十勝を渡っていくことになる。ダイヤモンドダストやサンピラーは北海道内陸部の寒さがもたらす風物詩だ。間もなく秋色の平原にも白い粉雪が舞い始める。


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  1. 2019/09/04(水) 00:00:00|
  2. 根室本線
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霧の朝

霧の彼方にヘッドライトが輝いた
ゆっくりと列車が湿原を渡ってくる

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2018年10月 根室本線 厚岸

霧の別寒辺牛湿原の彼方に、花咲線の列車のヘッドライトが見えてきた。丘陵と湿原の境目を縫うように進んできた列車は、間もなく湿原の中へと踏み込んで行く。生憎の雨模様で、湿原をガスが引っ切り無しに流れ、視界が閉じたり開いたりを繰り返していた。幸運にもガスの切れ間に列車の通過となった。ただ、色付き始めた草紅葉は雨とガスで冴えない。列車が手前の線路に現れるまで少々時間が掛かるが、その間湿原を往く列車が眺められるという特典がこの場所には付いている。今年も9月に入り、近々猛暑も去り秋を迎えることになる。そろそろ、秋景色が頭を掠める時期になった。


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  1. 2019/09/02(月) 01:00:00|
  2. 根室本線
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駅舎の灯 門静 17時05分

道東厚岸の原野にやませのガスが漂う
単行キハが落穂拾いの様に小駅を巡る

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2018年10月 根室本線 門静

この時も釧路地方特有の愚図ついた天候が続いていた。春夏秋と日本有数の晴天率の低さのこの地方では、夏でもストーブを片付けることはない。ひと夏で何度半袖の服が着られるのかという場所だ。原因は太平洋から吹き付ける「やませ」によってガスや雲が発生しやすいからだ。例によって、この夕暮れも濃いガスに包まれ、雨音が絶えなかった。この時間帯をこよなく愛する当ブログの管理人にとって、この気象状況は決して悪いものではない。この地を象徴するガスの中、釧路から通学列車が下ってきた。男女二人の高校生が降りてきたが、さすがにこのアングルでは上手くは捉えられない。人影と列車は、すぐにガスの漂う暗闇へと消えていった。


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  1. 2019/08/29(木) 00:00:00|
  2. 根室本線
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駅舎の灯 浦幌 17時11分

十勝浦幌に夜の帳が降りてきた
おおぞらが北の大地をひた走る

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2018年10月 根室本線 浦幌

8月も後半に入り、少しずつ日の入りが早くなってきたのが感じられる。あまりに暑い日が続いているので、夕暮れ時が近づくとホッとする毎日だ。もう二月もすると、十勝はこんなにも日が短くなる。夜の帳が降りようとする17時過ぎ、2556D新得行きの普通列車が浦幌の待避線に当たる2番線に到着した。運悪くラッピング車の上に何やらヘッドマークまで付いている。間もなく、通過線に札幌行きの4010D Sおおぞら10号が進入してきた。追い越し様に、北海道色のキハ40の白いボディが闇に浮かび上がる算段だったが、何ともグロテスクなラッピングがヘッドライトに照らし出された。まんまと目論見は外れて、”FURICO283”はコマツの直列6気筒エンジンを唸らせて、さっさと遠ざかっていった。

「おおぞら」は、1961年10月1日のサンロクトオにデビューした北海道初の特急列車だ。最初は、当時では珍しい海線経由の函館-旭川間だったが、翌年の1962年には釧路編成が増結され、1967年にお馴染みの函館-釧路間の長大編成の特急列車となった。1997年には、現行のキハ283系のよる「ス―パーおおぞら」が運行を開始した。現在では、「スーパーおおぞら」も「スーパー北斗」もスーパーのみになっている。そろそろ由緒ある二つの列車名を、元に戻してもいいのではないだろうか。北の大地の大きな空をイメージした「おおぞら」は、間もなく58歳の誕生日を迎える。


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  1. 2019/08/19(月) 01:00:00|
  2. 根室本線
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ヨンマル単行 新狩勝を往く

ダイナミックな峠道をヨンマル単行が往く
この峠の普通列車の見納めかもしれない

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2016年7月 根室本線 新得

ヨンマル単行が新狩勝を登ってきた。根室本線の富良野方面に向かう数少ない列車だ。この鉄路はこの先で二手に分かれる。一つは本来の根室本線で富良野を経由して滝川に向かう。もう一方は占冠、追分を経由して札幌方面に向かう石勝線だ。この峠を往く列車の多くが石勝線の筋で、新夕張-新得間には普通列車は走っていないため、ここを通過する石勝線の列車は特急と貨物列車のみとなる。

ここの俯瞰ではやはり長い編成の方が見栄えが良い。特急の「スーパーおおぞら」や「スーパーとかち」、そしてDF200のコンテナ貨物列車が撮影のメインとなるが、その間隙をついて、逆に優等列車の走らない本線筋のヨンマルが行き来する。大きな風景の中の小さな列車も悪くはない。単調なジョイント音がこのお立ち台にも響いてくる。列車は甲高い警笛を残して峠のトンネルへと吸い込まれていった。

この撮影の直ぐ後の台風の大雨によって、この界隈は大きな被害を被った。この峠越えも暫し通らずになって、帯広、釧路方面の鉄道の足が長期間奪われた。石勝線経由の根室本線は復旧を成し得たが、ローカル線化し廃止検討対象となっていた本線筋は、何ら手を付けられることなく今も不通が続いている。残念ながら新狩勝を往くヨンマルの普通列車は、この写真が最後の雄姿となるかもしれない。


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  1. 2019/08/03(土) 00:00:00|
  2. 根室本線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

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