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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

夜へ

今日もまた夜の帳が降りてくる
鬱蒼とした山間に灯りがひとつ

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2017年10月 飯山線

一日の半分は昼で残りの半分は夜だ
毎日必ず日暮れが訪れ夜がやって来る
田舎暮らしをしていると気付くことがある
人の屋外での活動は日出から日没までだ
誰が教えるでなく暗くなったら家から出ない
闇世界は夜を愛する獣たちのためにある
ところが不夜城と化した街に闇夜はない
それを文化というなら随分と忙しい話だ
傍らの暗がりには見えない闇をつくった
さて夜を駆けるその行き着く先は
今日もまた夜へ


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  1. 2020/08/30(日) 00:00:00|
  2. 飯山線
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秋の六地蔵

集落の一年を六地蔵が見守る
日本の故郷の原風景のひとつだ

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2015年10月 飯山線

地蔵菩薩は六道の全ての世界で衆生を救う菩薩とされる。その六道輪廻の思想から地蔵菩薩像を6体並べて祀ったのが六地蔵というわけだ。また、日本では子供の守護尊ともされ、小僧姿のお地蔵さんも多い。そんなこともあり、お地蔵さんは優しい面持ちの像が殆どと思っていたが、ここの六地蔵様はなかなか苦しそうなご様子だ。人の苦難の身代わりとなって受け救うとされるので、こんな面持ちになってしまったのかもしれない。

そんな地蔵菩薩だが、各地の路傍で過ごすうちに、次第に仏教の教義から離れ、地域独自の民間信仰的な存在になって行った。いつしか、冬の雪は寒かろうと帽子まで被るようになった。集落の人々に願を掛けられながら、地域の守り神として過ごして来た。秋の好日に、周りでは稲束が天日干しされている。その光景を六地蔵はずっと見守って来たはずだ。これからも、集落の人々の身代わりの傍らで飯山線も見守ってやって欲しい。


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  1. 2020/08/24(月) 00:00:00|
  2. 飯山線
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駅舎の灯 替佐 19時36分

長野から通勤者が町に帰って来た
毎晩繰り返されるこの駅の営みだ

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2015年10月 飯山線 替佐

殆どの列車はこの駅で列車交換となる。上下の列車がこぢんまりとした島式ホームに並ぶ光景がこの駅の日常だ。夜7時半、長野方面へと通う通勤客の第二陣が帰って来る。長野からは30分程の乗車時間で、まずまずの通勤時間だ。簡易委託駅の営業時間は17時までで、この時刻の集札は列車乗務の車掌氏の仕事になる。殆どの乗客は定期券を提示して、足早に構内踏切を渡って駅舎へと急ぐ。その列を上りの長野行きの運転士と女性の車掌も見送る。例によって駅前には何台かの家族の車が待機している。閑散ローカル線の飯山線が生き残っている理由の一つに、長野口の乗客の多さがある。飯山、戸狩野沢温泉辺りまでが長野の通勤圏になっている。鉄道は人や貨物を運ぶのが使命だ。乗客のある鉄道風景がやはりしっくりする。2本の列車はそれぞれの方向の闇に消えていった。次の交換まで、暫しこの駅は秋の虫の音に包まれる。


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  1. 2020/08/04(火) 00:00:00|
  2. 飯山線
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青田

水と日差しが作る緑が美しい
今年もこの田は健在だろうか

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2018年7月 飯山線

なかなか鮮やかな青田だ。多分、圃場整備が入っているのだろう。整然とした畔が少々無骨のようにも見えるが、米どころ魚沼地方に接する北信地域の梅雨明け直後の7月の田圃だ。この後、稲穂の成長に連れて、緑から黄、そして金色へと移ろって往く。瑞穂国の美しい四季を演出するアイテムの一つだ。ところで、水稲栽培には水が欠かせないが、豪雪地帯である北信の水の供給源は、主に冬の積雪だ。ところが、2019年の冬は、これまで経験したことのないような雪の少なさだった。おまけに、春先には少雨傾向も続いた。いったい今年はどんな眺めになっているのだろうか。やっと、新型コロナの県境越えの自粛も解除されるようで、遠征ロケが再開できそうだ。やっぱり、まずは新潟方面だろうか。この写真の時は、梅雨明け十日の安定した晴天が続き、死ぬほど暑かった。今度は、梅雨明け前の潤いのある眺めを狙うのもいいかもしれない。


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  1. 2020/06/19(金) 00:00:00|
  2. 飯山線
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気が付けばキハ110系

気が付くとこの顔が蔓延っていた
雪国も寒冷地も急勾配も何のそのだ

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2020年3月 飯山線

気が付いてみると、東日本の非電化ローカル線は、この気動車が幅を利かせていた。現役蒸気の頃のキハ10系や20系、そして58系には強い愛着があるが、当時はあくまで脇役にしか過ぎず、積極的に撮る相手ではなく、移動のために乗るものだった。その愛すべき、乗りに乗った国鉄型気動車を駆逐すべく、JR東が送り込んだのがこのキハ100系/110系だった。確かに、非力なDMエンジンの倍も力があるような高出力機関は、もたもた出発していた国鉄型をあざ笑うかのような加速性能だ。小海線の急勾配もかっ飛ばしてくる。車内もグッとモダンになり、空調完備の快適性は疑うもない。車窓の風の香りを感じて、先を急がない鉄道旅を楽しむことは、もう旧人類の哀愁でしかない。

こあらまが、鉄道から少々距離を置いていた間に、気動車の勢力図は大きく変わってしまっていた。最後の純国鉄型一般気動車とも云えるキハ40系一族が残っていたのが、せめてもの慰めだった。登場時のタラコ塗装が大いに気に食わなかったが、ゲテモノが次々と現れる昨今、タラコもまた良しと思えるようになった。ところが、哀しいかな、近場の小海線と飯山線は、どちらも今はJR型のキハ110系だ。良いも悪いもなく撮り続けるうちに、まあ、これはこれだと諦めの境地にはなった。ところが、この型も車歴が嵩み、引退も遠い話ではないという。そうなると、勝手なもので、不思議と愛着が湧いてくるというものだ。何時までだかは知らないが、せいぜい上手く撮ってやらねば。


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2020年1月 小海線


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  1. 2020/03/31(火) 00:00:00|
  2. 飯山線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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