駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

雪の飯山線2017 乳白色の朝

日の出とともに川霧が湧き立ち一面乳白色になった
霧をかき分けて通勤列車が長野に向かう

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2017年3月 飯山線

千曲川ではよく川霧に出合うことがある。なかなか晴れずに数時間が過ぎてしまうこともある。この朝は冷え込みが厳しく、千曲川からの川霧と雪面からの放射霧が混じって濃い霧が発生した。こうなったらお手上げだなどと考えて退散するほど諦めはよくない。千載一遇のチャンスとばかりに色々試してみるが、例によって失敗の連続だ。何とかそれらしい一枚をゲットしたが、どんなもんだろうか。微妙な色合いは一応それなりのモニターで調整しているが、手持ちのノートパソコンの何台かで見てみたが、見事にてんでバラバラだ。さて、皆様方のディスプレイにはどんな色で再現されているのだろうか。


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  1. 2017/03/22(水) 00:30:00|
  2. 飯山線
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雪の飯山線2017 朝日が昇る頃

朝日が雲間から現れ、漂う霧と列車を染めた
毎日の列車の通過が、この集落の生活のリズムだ

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2017年3月 飯山線

旧信越線豊野から上越線越後川口までの、31駅、96.7kmの長大ローカル線である飯山線が生き延びてこられた理由は二つある。一つは、両端の豊野-戸狩野沢温泉間と十日町-越後川口間の朝夕の利用客が多いこと。もう一つは、その中間部の戸狩野沢温泉-十日町間の長野・新潟県境一帯が豪雪地帯のため、代替えの交通機関を容易に準備できないためだ。この地域の路線バスは、上越の湯沢や六日町、秋山郷や松之山と東西に走っており、南北は飯山線に頼っている。豪雪地帯を往くが故に生き延びてきたとも云える。

さて、写真は飯山線で最も乗客の多い、長野口の千曲川の蛇行地帯だが、何故か鉄路も川も中野市の外れを通っているため、街が近く列車本数が多い割には、米作中心の風情のある農村風景が見られる。飯山から豊野までの所要は30分と、この辺りは完全に長野の通勤圏内だ。今年も厳冬期を過ぎ、南斜面は既に雪が消えかけている。雪崩などの雪害事故防止のためなのか、列車は小ピークからゆっくりと下って来た。谷合の農業集落に朝日が昇る頃、何時ものように朝の通勤通学時間を迎える。今年の雪景色ももう僅かだ。


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  1. 2017/03/20(月) 00:30:00|
  2. 飯山線
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雪の飯山線2017 千曲川水鏡

千曲川の朝霧が晴れて、きれいな青空が広がった
川面にその姿を映しながら、単行列車が河岸段丘を往く

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2017年3月 飯山線

千曲川の段丘に沿って集落が点在し、街道が走っている。例によって鉄道は最上段に構えている。飯山線や只見線でよく見掛ける風景であり、日本の鉄道の原風景の一つではないだろうか。その集落の家並みを眺めていると、屋根に雪が残っている家屋がぽつぽつとある。数日間まとまった雪が降っていないので、大概の家では屋根の雪は落ち切っている。雪が残っているのは、どうやら空き家のようだ。写真中央の赤い屋根のお宅の一部にも雪が残っており、どうも人気はなさそうだ。

秋田出身の知り合いがいるが、彼は実家で一人暮らしの母親を、雪のシーズンだけ埼玉の自宅に住まわせるということを、もう何年も続けている。そのお袋さんも老いには勝てず、観念しているようだ。ただ、雪下ろしや雪かきが出来なくなった家の傷みは、相当に激しいとのことだ。雪国の家屋は、それなりに頑丈に建てられているが、それでも手入れを怠れば、雪の重さと湿気は容赦なく木造の家を蝕んでいく。一つまた一つと雪の消えない屋根が増えていくというのは、集落の危機を表す赤信号だ。


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  1. 2017/03/14(火) 00:30:00|
  2. 飯山線
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雪の飯山線2017 薄暮の頃

黄昏時、ゆっくりと列車が集落を抜けて往く
寒さが忍び寄り、車窓の灯りが暖かい

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2017年2月 飯山線

薄明というのは日の出前、日の入り後の薄暗い状態を総称する言葉だが、日本語には情緒豊かな関連語が数多くある。日の出前であれば、曙、暁、黎明、東雲、払暁。日の入り後であれば、薄暮、黄昏、逢魔時などなど。英語では twilight 以外にも evenfall 、gloaming なんていうのもあるが、日本語表現の方が明らかに情緒的だ。繊細な日本人が如何にこの時間帯に多くのことを感じているかが窺える。この中には寝台特急の列車名になったものが幾つもあり、旅情を誘う言葉でもある。

さて、この日もそろそろ夕暮を迎えた。空模様を気にしながら、何時ものように朝から黄昏時は何処で撮ろうかなどとあれこれ考えていた。特に雪景色のこの時間帯は魅力的で、イメージが尽きない。列車本数の少ないローカル線では、なかなか条件が合わずに苦労するが、いくら失敗を重ねても止められないのは、日本人だからだろうか。「逢魔時」というのは、妖怪や幽霊やらに出会いそうな時間ということだが、写真屋にとっては、嵌ったら抜け出られない魔物が棲んでいるようだ。


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  1. 2017/03/12(日) 00:30:00|
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雪の飯山線2017 河岸集落を巡る

生活を支え合うために、雪の中で民家が寄り添う
何時までも守っていかなくてはならない日本の故郷風景だ

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2017年2月 飯山線

千曲川、飯山線、国道117号線の3本が、絡み合いながら信州から越後へと南北に走っている。千曲川は、県境を越えて長野から新潟に入ると、その名を信濃川と変える。日本最長の大河は、この山間地にあっても立派な流れを誇っている。河岸には僅かな農地しかないが、集落は点々と続いていく。一昔前までは、自給自足に近い農林業を生業にしていたのだろうが、さて今はどうやって生活の糧を得ているのだろうか。聞けは、働く者の多くは役場絡みだということで、地域の自律的な経済は既に失われているようだ。北海道では道が出来ると集落が消えると云われてきたが、豪雪地帯では積雪が減ると村が消えるなんてことになりやしないだろうか。このような集落を存続させるには、どんな手があるだろか。ふるさと創生もそう容易いことではない。


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  1. 2017/03/06(月) 00:30:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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