快速「はまゆり」がゆっくりと急勾配を降りて来た
線路際の小さなユリの花壇にはペットボトル風車が回っていた

2016年6月 釜石線 岩根橋
線路際に夏の花のユリが咲いていたが、目に留まったのはペットボトル風車の方だ。畑の周りで回っているのをよく見掛けるが、モグラや野ネズミ除けになるらしい。土に伝わる回転の振動が、敵の襲来と似ていて嫌いらしい。我が家の庭や畑でもモグラには手を焼いている。大好物はミミズで、土が良くなるとミミズが増え、それに連れモグラも増えるといった具合だ。捕獲して場外退場してもらうことも考えたが、モグラや野ネズミがいなくなってしまうのも何となく寂しい。ひょっとしたら何かの役に立っているかもしれない。何より彼らの生息は、環境が保たれているということの証だ。そんなことを考えながら、小さな住人との共存がずっと続いている。この線路端のペットボトル風車はなかなか綺麗にできている。花壇の花とも似合っている。列車の振動の方が遥かに大きいだろうから、この風車は庭のアクセサリーだろう。
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- 2016/08/26(金) 00:30:00|
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恒例の故郷に向かう帰省ラッシュが始まった
お盆に帰って来るのは祖先だが、何時からか子供や孫も加わった

2016年7月 釜石線 晴山
三陸海岸に向かう列車の最後尾に、じっと遠くを見つめる人がいた
しっかりと抱えられた白風呂敷の中には、大きな悲しみが包まれているのかもしれない
過ぎ去る風景には、走馬灯のような回想が映し出されているのだろうか
彼は思い出の二人旅をしているのかもしれない
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- 2016/08/12(金) 00:30:00|
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列車は、小さな集落の菜の花畑を抜けて、遠野盆地に入った。
傾きかけた日に照らされて、一路民話の里へと向かう。

2015年4月 釜石線 晴山‐岩根橋

2015年4月 釜石線 鱒沢‐荒谷前
ローカル線を旅する楽しみは、美しき日本の四季の風景と、その土地の人々の暮らしのなかに身を置くことにあります。観光とは縁のない集落を巡るのは、素顔の日本に触れることです。このような旅を、ただ漠然と続けることは難しいでしょう。鉄道という一つのテーマがあってこそです。
釜石線の訪問では、蒸気好きとしては、「SL銀河」に少々がっかりしましたが、そんなことは問題ではありません。釜石線は南部地方特有の風景の中を走る美しいローカル線でした。三陸の復興を支えるためにも、いつまでも走り続けてほしいものです。そのための「SL銀河」です。
これで、釜石線を終わります。
今回は、花巻-遠野間を巡りましたが、遠野-釜石間も下調べをしてきました。紅葉の時期がよさそうです。新仙人トンネルの開通で、あの秘境駅の上有住にも簡単に行けます。機会があれば、是非トライしたい山線です。
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- 2015/05/27(水) 00:39:16|
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「SL銀河」が25‰の登り勾配に差し掛かった。
力走を始めたのは、シゴハチではなく、4両のDC客車のエンジンだった。


2015年4月 釜石線 宮守‐岩根橋
直線の途中にある屈曲部分からこちらは25‰の登りだ。その先にはトンネルも控えている。常識的にはここで一気に力走し、惰性でトンネルを突破する。そんな現役時代からのセオリーはここでは通用しなかった。登ってきた「SL銀河」は、DC客車がエンジン音を響かせて、シゴハチを押し上げてきた。まるで、現役蒸気の末期、無煙化が近づき、補機がDL化された八高線や常紋で聞いた音だ。あの日の嫌な記憶が蘇ってきた。
釜石線は、25‰が点在し、難所の仙人峠を有する厳しい路線だ。D51498の際は、2両のDE10で増強して仙人峠を越えていた。今回の「SL銀河」の秘策は客車にDCを用いることだが、このDCは意外と強力で、C58は付随車のようだった。復活に現役時代を期待してはいけないことは重々承知しているが、あまりの無気力25‰に、こちらも無気力気味になってしまった。
多くの地元ファンの方々の見解では、勾配と煙とには関係がないとのこと。DC客車の異常に煤けた屋根は、蒸気の煙ではなく、自らの排気のせいだと気が付くのに、時間は掛からなかった。
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- 2015/05/25(月) 01:33:31|
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今回は少しライカ判の撮影機材についてお話したい。小生は最初に買ったニコンでずっと通している。たまにキャノンの白い望遠を使ってみたい誘惑はあるものの、別にニコンで困るでもなし、特段のマウント乗換の必要性も感じず、今に至ってしまった。
とは言いつつ、レンズ資産の縛りは大きい。特に昔ながらのFマウントのマニュアルフォーカス単焦点レンズを、デジタル化してからも多用している身としては、そう簡単にマウント乗換など出来る筈がない。
今や多くの方が大砲ズームレンズを振り回している時代に、何故に旧型のマニュアルレンズかと言えば、個性派が多く、軽くて小さいことだ。おまけに壊れ難い。
それでは、今回のお題の「50mm F2」だが、言わずと知れたニコンの礎を築いたNikkorの名玉の一つだ。無理のないガウス型のレンズ構成は、収差の小さい、精緻な画を生み出す。作例の比較は、大三元の一つ「24-70」だ。ズームレンズとしては最高レベルの画質と称されている。
同じ列車を角度を変えて撮っている。ともに何の補正もしていない原画だ。比較は皆様にお任せしたい。方や半世紀前のチビレンズ、方や現在の大口径の大三元。何故、こういうレンズを使い続けているか、お解り頂けたでしょうか。このチビレンズ、時代を超えた、なかなかの優れものだと思いませんか。
上段: Nikon D800E / Nikkor-H Auto 50mm F2
下段: Nikon D700 / AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED


2015年4月 釜石線 晴山‐土沢

Nikkor-H Auto 50mm F2 レンズ
後からAi改造をしているので、絞りリングだけが妙にきれい
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- 2015/05/23(土) 02:25:56|
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