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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

雪の朝

一晩中降り続いた雪が小降りになった
白い朝の待ち時間の清々しさはまた格別だ

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2018年2月 小海線

2月も下旬となって、そろそろ春の兆しが見えてきた。つい先日まで、特に北海道では厳しい寒さに見舞われていたが、その寒波も去って、再び全国的に暖かさが戻ってきた。神奈川県内の河津桜も見頃を迎え、春本番はすぐそこまで来ている。小海線沿線でも、日差しが強まり、凍り付いていた地面が緩み出した。寒冷地では、冬には地面が凍るので、建物の基礎などには、それなりの対策が求められる。凍る深さは凍結深度と呼ばれ、地域ごとに目安がある。凍結深度以上の深さまで基礎を入れないと、建物が傾いてしまう。水が凍る際の膨張力は相当なもので、水道管の破裂や便器の破損なども引き起こす。水回りの凍結防止のために、冬の電気代は夏場の倍にもなってしまう。

この冬の小海線では、残念ながら、それらしい雪景色は一度も見られてない。まだシーズンが終わった訳ではないので、これからということも無きにしも非ずだが、こんなに降らない年も珍しい。朝に薄っすら雪化粧した日もあったが、積もったという程ではなかった。5年前には、山梨が陸の孤島化した大雪があり、急いで雪掻き道具を増やしたが、以来ずっと倉庫の肥やしになっている。積雪があれば、雪掻きは強いられるし、道が凍って車の運転には気を抜けないし、いいことは何もないと言ってしまえばそれまでだが、白銀の世界が見られない冬は、やはり物足りない。雪が積もったと見れば、いそいそと線路端に急ぐ身としては、やはり雪景色は在って然るべき冬の風物詩だ。


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  1. 2019/02/20(水) 00:00:00|
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高原の青い空

小海線のキハ200形も早12年目だ
気動車のハイブリッド化の将来は如何に

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2013年2月 小海線

2007年に、ここ小海線に投入されたキハ200形は、世界初のハイブリッド式の営業用鉄道車両だ。ディーゼルエンジン、リチウムイオンバッテリー、三相誘導電動機から構成されるハイブリッドシステムは、山登りと山下りの連続勾配が続く線区の方が効果が高いとされ、八ヶ岳山麓を登り降りする小海線が試験場所に選ばれた。山下りで蓄えた電力を山登りに活用しようという算段だ。勾配の関係で、駆動台車は小諸寄りに設定されている。

その後、同じ仕様のEB-E210系とEB-E300系が追加されて、リゾート列車に使われている。「四季島」や「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」も同じシリーズハイブリッド方式だが、こちらも特別な豪華列車だ。小海線でのデータ収集では、排ガスのクリーン化、燃費の向上が証明されたが、一般気動車としての量産化は聞こえてこない。やはり、対費用効果が優れないのだろうか。自動車と同様に、リチウムイオン蓄電池の価格と重量がネックのようだ。

数日前に降った雪のせいもあるのか、この日の朝は妙に空が青かった。エアロゾルと呼ばれる水滴やほこりが少ない高原では、空の青が鮮やかだ。さらには、冬の雪晴れとなれば青さは尚更だ。ピリッと冷え込んだ朝の空気の中、キハ110形とは違ったディーゼル発電機の音が響いてきた。この車両のカラーリングは、青を基調に黄色帯をまとった配色になっている。高原のイメージを表現したそうだ。確かに、高原の青い空とは、なかなかの相性だ。


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  1. 2019/02/08(金) 00:00:00|
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高原を駆け下る

どうやら高原には積雪があるようだ
巻き上がる雪の結晶が夕日に輝く

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2019年1月 小海線

早いもので、今日は立春だ。昨日の節分は、食品販売業者のご尽力により、近頃は恵方巻の日になってしまった感がある。我が家は豆まき派なので、「鬼は外!」「福は内!」とやって邪気を払う。家の中に豆をまくと、後が面倒なので、「福は腹!」と言って、家の中の分は食ってしまっている。そうすれば、ひもじい思いをせずに、一年間美味いものが食えるはずだと、勝手な解釈で豆まきをしている。

そもそも節分というのは、その名の通り、季節の分かれ目ということで、本来は立春、立夏、立秋、立夏の前日を指すらしい。特に、立春の頃は旧暦の新年に当たる重要な季節の分かれ目とされ、節分=立春の前日 ということになったようだ。節分には、厄除けを行い、行事食を食べて、一年の無病息災を祈願するようになったという。その一つが恵方巻というわけだが、起源は全くもって不明とされている。

何れにしても、暦の上では立春から立夏の前日までが「春」ということになる。立春とは、「冬が極まり春の気配が立ち始める日」とされる。確かに、もうこれ以上は寒くはならないぞといった時期だ。といっても、雪国では最も積雪が深くなる頃だ。そろそろ、春の長期ロケのことが頭をよぎってきたが、まずは残り少なくなった雪の季節を楽しんでおくべきだろう。小海線も、これから一番の積雪シーズンを迎える。


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  1. 2019/02/04(月) 00:00:00|
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冬の高原

晴天の放射冷却で厳しい寒さの朝となった
厳冬の白い八ヶ岳の稜線が青空に浮かんだ

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2013年2月 小海線

冬の高原は本当に静かだ。夏の間、大型トラクターが忙しく走り回っていた高原野菜の畑は、春が訪れるまで暫しの眠りにつく。冷涼な土地柄だけあって、一月前に降り積もった雪がまだ消えない。季節風が吹くと、決まって八ヶ岳の稜線に雪雲が絡み付く。この地域では、八ヶ岳の見える場所は、季節風が強いとされている。冬型の気圧配置が緩んだ一時、風が収まり高原特有の抜けるような青空が広がった。そんな朝は放射冷却の冷え込みが厳しい。季節風が吹いては寒く、晴れれば晴れたで寒く、何があっても寒さが先に立つのがこの高原の冬だ。


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  1. 2019/01/27(日) 00:00:00|
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或る冬の日の大カーブ

この築堤との付き合いも半世紀になった
築堤と南アは今も変わらず迎えてくれる

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2018年11月 小海線

原画が思いっきりモノトーンなので、久し振りにモノクロームで仕立ててみた。こうして見ると、この眺めは高原のポニーが走っていた頃とあまり変わらない。大きな築堤と、バックの南アルプス。どちらも変わりようがない。カーブの内側も外側も、圃場整備は入ったものの相変わらず一面の田圃だ。蒸気が去って、築堤の草刈が少々疎かにはなっているが、それは時代の趨勢だ。初冬の築堤をキハ110がゆっくりと登ってきた。といっても、C56の鈍足に比べれば、いかにも軽快な足取りだ。キハから流れる2条の排気が、何となくあの日のポニーを思い出させる。


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  1. 2019/01/17(木) 00:00:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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