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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

天空の時間 空に一番近い列車 番外編 その4

日が沈むと風が綺麗に止んだ
田圃の水面が天空列車を映す

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2019年5月 小海線

やっと猛暑が収まって来た。乾いた空気に入れ替わり、いよいよ今年の夏も終わりが近づいた。冬の厳しい当地では、夏休みが短く、冬休みが長い。先日、一足早く夏休みが終わって、通学バスが走りだした。大カーブも大分日没が早くなり、朝晩の虫の音が耳に着くようになった。今年は天候不順で、畑仕事にも身が入らず、畑は荒れ気味で何もかもが不作だった。来る秋が穏やかな日々であることを願うばかりだ。


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  1. 2019/08/25(日) 02:00:00|
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小海線 通風車の頃

高原の朝の冷気の中を野菜列車が往く
通風車の開け放たれた荷扉が印象的だ

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1970年8月 小海線 今は林の中の大門川橋梁

その昔、エアコンが一般的でなかった時代、国鉄には通風車というものがあった。生鮮野菜や果物などの貨物が蒸れないように工夫された貨車のことだ。小海線では、沿線の高原野菜を首都圏に運ぶためにツム1000が活躍していた。屋根上の数多くのベンチレーターをはじめとして、車体の側面や妻側、床面にまで通気口が設けられていた。前夕から早朝にかけて集荷されたレタスが、野菜列車に仕立てられて、小淵沢に向かって高原を降りて往く。最高地点を通過した高原のポニーは、ブレーキ操作のみの絶気の旅路になる。早朝の冷気が貨車内を抜けていくように荷扉は両側とも解放されている。小淵沢で中央本線の貨物列車にバトンタッチされて首都圏へと向かう。

その後、通風車は衛生上の問題などもあり、早々に姿を消していった。そもそも畑に植わっていたものなので衛生上もないものだが、そんな時代へと移って行ったということだ。確かに、汚れた油煙に塗れた町の空気を思えば許せないのだろう。この日の朝も清々しい冷気に一面の露が降りていた。日が高く昇るまで肌寒かったことを覚えている。通風という原始的な方法でも十分に効果があったのだろう。今のような猛暑が訪れるとは、当時想像だにしなかった。近頃の暑さでは熱風に当たってすぐに萎れてしまうだろう。今流行っているハンディ扇風機もあまりの高温では逆効果ということもあるらしい。げに恐ろしい時代になったものだ。通風車の時代のおおらかさが懐かしい。


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  1. 2019/08/17(土) 00:00:00|
  2. 小海線
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天空の時間 空に一番近い列車 番外編 その3

夏らしい純白の入道雲が南アに湧き起る
黒雲から雷鳴が聞こえ出したら要注意だ

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2018年7月 小海線

この雲は通称入道雲と呼ばれる積乱雲の赤ちゃんだ。大概はこの位まで発達して萎んでいくことが多い。夏らしい雲の代表格だが、大きく発達すると雷雨の元となる。標高が高い高原地帯の雷は、平地のものとは比べ物にならないほど激しく恐ろしい。数日前のことだが、朝から大汗かいてジャガイモの収穫を行っていたが、昼頃から南アと秩父の東西両方向から雷が鳴りだした。ジャガイモを濡らさないように慌てて避難させたが、間もなく南アは煙雨に包まれた。その後のニュースで、北岳で登山者が被雷してお亡くなりになったことを知ったが、このところ山間部での発雷確率が非常に高まっている。お盆休みを控え、登山や高原で避暑される方々はくれぐれもご用心を。

何故か、この地域ではこのところ雷の直撃が少なくなり、当の住人も少々雷への警戒心が薄らいでいる。もう10年近く経つだろうか、家の傍にデカいのが落ちたことがある。雷は電線類を伝ってコンセントなどから電化製品を壊すと思い込んでいたので、色々な家電のコード類を抜いて備えていたが、何と雷の衝撃は地面から伝わって来た。アース線や配管などから入り込み、電気器具を壊していった。漏電遮断器が作動したのには驚いた。1発で10万円程の修理代となったが、火災保険が下りたので助かった。さすがに地面からの侵入は想定外で、どうやって防備すればいいのやら。井戸の制御器の基板は黒焦げになってしまったが、地下配管からの被雷では成す術がない。


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  1. 2019/08/09(金) 00:00:00|
  2. 小海線
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夏の太陽が沈み風が湿気を帯びてきた
昼の暑さが嘘のような高原の夜が訪れる

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2018年7月 小海線

それにしても暑い。梅雨明けからの猛暑に疲れてきたのか、それとも慣れてきたのかは知らないが、少々暑さに鈍くなってきたようにも思えるが、それでもやっぱり暑い。わけあって、このところ小海線沿線民を返上して平地暮らしが多いが、これまで殆ど使っていないエアコンが活躍している。我が家のエアコンは、かれこれ30年以上も前に上さんの実家から頂いたお古だ。毎年数えるほどしか運転しないが、故障もせずに働き続けている。素晴らしく旧型なので、今式のものに比べればかなり電気代が掛かりそうだが、使用頻度を考えると買い換える気にはならずそのまま使っている。いよいよ、空調なくしては平地には住めそうもなくなってきたので、何とかしようとは思っている。それとも、どこまで使えるか挑戦してみたい気もするし、大切に使い続けた方がトータルにはエコか。


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  1. 2019/08/05(月) 00:00:00|
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初夏の小麦色

冬小麦の穂が夏風にそよぐ
小麦色ってこんな感じだろうか

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2017年6月 小海線

小麦は、秋に種をまいて初夏に収穫する、冬越しの冬小麦が世界的には主流だ。対して、春に蒔いて秋に収穫するのが春小麦であるが、こちらは収穫量は落ちるが、グルテンが多くパン生地に向いている。小海線沿線のこの地域は、夏は短く冬は厳しいので、小麦栽培にはあまり向いていないが、温暖化と品種改良でどうにか可能になっている。何となく収穫の秋を思わせる風景だが、冬小麦に限っては初夏の風物詩だ。主に北海道で生産されるビールの原料である二条オオムギも同じように冬越しの二年草で、ビールが美味くなる初夏の収穫となる。

早朝の単行を狙おうと集落外れの踏切でウロチョロしていると、小学生とその保護者が歩いてきた。どうやら遠足か何かのようだ。素晴らしい好天に恵まれ、いい一日になったことだろう。この集落には数年前まで小学校があったが、町の中心部の学校に統合されてしまった。小学生は送迎バスで通学しており、バス停まで見送りに行くところだろう。鉄道ても町の中心部に行けるが、家と学校、病院などが駅の傍にあり、列車本数があればの話だ。結局、生徒もお年寄りも市が運行する巡回バスが移動の足となり、小海線は殆ど役にたっていない。

この集落でも子供が極端に減り、友達同士で遊ぶ姿は殆ど見られない。地域の子供社会は完全に崩壊してしまっている。子供同士で遊べるのは学校にいる時くらいで、家に帰れば祖父母が遊び相手だ。祖父母が居ればまだいい方で、誰もいない家に帰る子供もいる。子供の教育という面からは、もう既に限界集落といっていいだろう。小学生の下校時間になると防災無線の放送が入る。地域社会への「見守り運動」への協力を求めるものだ。狭い社会なので、見守りは自然になされていることだが、我が家の前を通っていた最後の生徒が卒業して久しい。


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  1. 2019/07/30(火) 00:00:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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