雪雲が通るたびに小雪が落ちてくる
モノトーンの山並みが冬の旅の車窓だ

2015年1月 中央東線 富士見
ちょうど7年前の2014年2月14日夕刻から15日朝に掛けて、関東甲信地方で記録的な大雪が降った。特に、山梨県では、道路も鉄道も不通になり陸の孤島となった。ちょうど週末の金曜日だったので、神奈川から山梨に移動することになっていたが、あちこちで車が動けなくなっていたので急遽取りやめにした。たまたま、ロケ車での移動を予定していたので、多少の雪は問題ではなかったが、普段雪の積もらない地域では、僅かな積雪でも交通がマヒする。案の定、山梨への国道20号線は、長時間に渡り身動きが取れない事態となった。翌週、山梨に入ったが、車で家の駐車場まで行くことは出来ず、何とか車が通れるくらいに除雪されていた表通りに、駐車スペースを作って車を乗り捨てて、1m以上残っていた雪をかき分けて、歩いて家まで行く他なかった。
その時の経験から除雪道具を増強したが、それ以来まともに除雪をしたことはない。温暖化なのだろうが、さっぱり雪が積もらなくなった。積もっても、放っておけば数日で解けてしまくらいの積もり方だ。道具も用意はしたものの物置の肥やしになっている。気象が激しくなってきたので、何時また大雪が降るやもしれないので気の緩みは禁物だ。15日は神奈川の沿岸部では季節外れの大雨となった。雨どいが溢れる激しい降りだった。雪だったら大変なことになっていただろう。その低気圧が発達して寒気も入って、今度は雪国での風雪の大荒れが予報されている。そろそろ、雪国遠征を考えていたが、暫し様子見だろう。山梨の山の家の最低気温もマイナス10℃とある。三寒四温を経て春を迎えるのが自然の営みだが、あまりに激しい寒暖差には戸惑うばかりだ。
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- 2021/02/16(火) 00:00:00|
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甲斐路にはやっぱり武田菱がお似合いだ
その眺めもあずさの過去の一頁となった

2015年6月 中央東線 初狩
このE257系のデビューは2001年12月1日のことで、昨年の2019年3月改正まで特急「あずさ」として走り続けた。同時期、振子のE351系が「ス―パーあずさ」として俊足を誇っていたが、あらま的にはE257の方が好みだった。サイドの中央に描かれたカラフルな武田菱のデザインが、結構気に入っていた。鉄道車輌には、なかなか難しいデザインだとは思うが、上手く納まっていた。写真写りも悪くはなかった。デザインコンセプトは「ふるさとのぬくもり」・「めぐりゆくふるさとの四季」ということで、武田菱の色は、四季の彩りを表しているそうだ。長野県の方々がどう感じていたかは分からないが、少なくとも山梨県民には好評だったはずだ。親方様の家紋は、甲斐の揺ぎ無いトレードマークだ。これを見慣れたせいか、現在のE353系はのっぺりとした白蛇のようで、コンセプトの「伝統の継承」・「未来への躍動」はピンと来ない。
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- 2020/06/29(月) 00:00:00|
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残雪の八ヶ岳と満開の桜
眩しい陽光が春の幕開けだ

2019年4月 中央東線 長坂
今年も新年度を迎えたが、何とも侘しい幕開けとなった。世界はSARS-CoV-2の感染拡大一色だ。2002年11月に始まったSARS-CoVの際には感染は東アジアが中心だったが、今回のSARS-CoV-2では欧米諸国で大変な感染爆発になっている。ウィルスの命名からも分かるように、この二つのウィルスは近縁種で、どちらも中国のコウモリが起源とされる。前回のSARSでは、死者は中国が中心の774人で、終息宣言までおよそ9か月を要している。今回の感染拡大はSARSどころではなく、何時収束するかは未知数だ。17年の間に、中国の勢力圏が大きく広がったのと無関係ではないだろう。下手をすると、東京オリンピックの1年延期では足りなくなるかもしれない。
一方、度重なる外出自粛要請で、経済の方も非常事態だ。このまま長引けば、失業による自殺者がCOVID-19の死者数を上回るなど、洒落にならない事態になるかもしれない。東京都立高校は、ゴールデンウィーク明けまで休校が続くことが決まったようだが、血気盛んな若者がおとなしく自宅に籠っていられるとも思えない。鉄の世界に目を移すと、春の増発列車や観光列車の運休が相次いで決まった。新幹線の乗客はがた落ちというのに、何故か平常運転している。収支が悪化すればローカル線にしわ寄せが来ないとも。問題の「三密」とは無縁の撮り鉄は、自粛の対象外と言いたいところだが、そんな理屈が通る筈もない。風が吹けば桶屋が儲かる、何が起こるか分からない。
お知らせ諸般の都合により、通常の更新を暫くの間休ませていただきます。その間は、簡単、粗雑な記事ではありますが、自動更新で「さくらの日に」をお送りします。コメントの返信も、再開後になってしまうと思いますのでご了承ください。よろしくお願い致します。
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- 2020/04/02(木) 00:00:00|
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残雪の八ヶ岳をバックに桜が満開になった
一足早い新緑色のタンカーが高原を抜けて往く

2019年4月 中央東線 長坂
例年であれば、今時分は桜を求めてロケハン車での生活が続いているはずだが、今春は諸般の事情で遠出が出来ないでいる。色々用事があってブログの更新も辛いところだ。先日、長坂の町中に所用があったが、山がスッキリ見えていたので、鉄分補給のため、久しぶりにこのお立ち台に寄ってみた。下りのスーパーあずさと上り返却のタンカーが来る時刻だったが、ダイヤ改正でどうなったかは調べていなかった。とにかく待ってみることにしたが、幸いにも昨年と変わらぬ時刻に警報機が鳴りだし、ブルーサンダーのヘッドライトが見えてきた。遠方のローカル線に気を取られて、この地域での桜は何年振りだろうか。現在、当地の桜満開全線は標高700m程まで来た。間もなく小海線沿線に到達する。長期ロケは秋に集約するとして、今春は近場の掘り起こしと行きたい。
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- 2019/04/19(金) 00:00:00|
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列車は夜道の甲州街道をひた走る
間もなく甲斐山梨から信州長野へと入る

2018年9月 中央本線 小淵沢
まだまだ日中は暑い日が続いているが、朝晩はめっきり過ごし易くなった。夕暮れの空色も何となく秋めいてきた。ここ小淵沢の田圃では、早くも稲刈りが始まった。小海線の大カーブ内の田にも、先日コンバインが運び込まれ、間もなく苅田へと姿を変えることだろう。日没時刻も、ここ2か月で1時間半近く短くなっただろうか。夕涼みがてら撮っている夏のこの界隈の夕景だが、冬には八ヶ岳おろしの吹く寒さ厳しき場所となる。
写真の右の非電化の1本は小海線だ。小淵沢を出ると直ぐに野辺山への急登が始まる。このストレートの先にあの大カーブがあり、180度進行方向を変える。ここに来るのは、夕暮れの小海線を狙うためだが、何せ列車が少ないので、夕焼けの具合に合わせて上手くキハが来るとは限らない。そんな時は中央線に場所を変える。さすがは中央本線だ。架線柱が大いに邪魔だが、撮りたいときに、間髪開けずに、何らかの列車がやって来る。
この時は、3本の特急と2本の普通を遣り過ごして、夕焼けがクライマックスとなった。狙うは松本行きの普通列車の後追いだ。中央線の山スカ115系は絶滅して、今は風情のない軽量ステンレス車の211系が走っている。何の興味も湧かない車輌だが、夜の後ろ姿と、車窓から漏れる明かりの塩梅は、特急車両のE257やE363よりはましかもしれない。3枚窓と丸い二つのテールライトは、何となく古き良き時代の国鉄車輌を思わせる。
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- 2018/09/20(木) 00:00:00|
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