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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

只見線 盛夏

フェーン現象で猛暑の只見線
炎天下での列車待ちも緩くない

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2018年7月 只見線 上条

世間はお盆休みの真っ只中だ。温暖化で何処に行っても猛暑の日本列島になってしまったが、夏のレジャーの習慣は相変わらずだ。ちっとも涼しくない山の避暑地に、台風の高波で泳げもしない海水浴場。それでも延々と続く渋滞を我慢して、ひたすら目的地を目指す日本国民の忍耐力は大したものだ。そうかと思えば、日本のオタク文化の象徴ともいえる東京はお台場ビックサイトのコミケの炎天下の大行列には、あんたがたホントに大丈夫なのと心配すらしてしまう。そうやって、今年の暑い夏も過ぎていくわけだが、秋風が吹くころにでもなれば、やっぱり過ぎゆく夏を惜しむということになるのだろうか。精々殺人的な日本の夏を思いっきり楽しんで、楽しかったひと夏の記憶として焼付けよう。温暖化がもっと進めば、あの頃の夏はよかったということになるやもしれない。


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  1. 2019/08/13(火) 00:00:00|
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只見川の煌めき

只見川のダム湖の水面が煌めく
何時しか自然の渓谷に戻る日が

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2017年5月 只見線 会津宮下

何時もの只見川は本当に穏やかな流れだ。水利が進んでいるので滔々と流れるダム状の水面が続く。ダムの貯水が限界に達した8年前の2011年7月の福島豪雨では、ダムの放水が只見川の洪水を招いた。東北電力と電源開発の10基のダムは、建設から半世紀が経ち、何れもが土砂の堆積によって貯水量が大きく減っている。洪水はダムの管理を怠ったことによる人災という側面もある。只見線の復旧は2012年度を目標に進められているが、近頃の雨の降り方からすると、これからも洪水が脅威だ。日本の建造物は、メンテナンスの経費がきちんと考えられていない。造ることが目的であることの表れだ。これから先、維持不能の巨大建造物がバブル遺産や忖度遺産、上げ潮派遺産として増えていくのだろうか。美しく煌めく水面の下には色々な不条理が潜んでいる。


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  1. 2019/07/22(月) 00:00:00|
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瑞穂の国

梅雨明けの田圃が鮮やかに広がる
瑞穂の国に連綿と伝わる心象風景だ

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2018年7月 只見線 薮神

青田が最も鮮やかなのは、梅雨明けの7月頃だと思う。今年もそんな時期が近づいてきた。日本人の遺伝子に刻まれた田園風景と云うのは、田圃と民家や集落が上手く調和した風景にあるのだろう。そんな米作りの営みが感じられてこそ、瑞穂の国の眺めというものだ。列車は魚沼米の青田の中を、右から左へと僅かな勾配を登って往く。それに合わせて、田圃にもちょっとだけ段が付いている。その落差を上手に利用して、全ての田圃に水を引くことが出来る。まさに一朝一夕には成し得ない、長い水稲栽培文化の結晶だ。左手に見えるのが、JA北魚沼のカントリーエレベーターだ。収穫期には、エレベーターが魚沼産コシヒカリで一杯になることだろう。同じ魚沼米でも、朝夕の温度差が大きい山沿いの方が美味いといわれる。春夏秋冬、美しい瑞穂の国の四季を感じられるこの線区は、例え列車が少なくとも、水稲文化の遺伝子に響く、心地よい場所だ。


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  1. 2019/06/16(日) 00:00:00|
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エメラルドグリーン

エメラルドグリーンの川面がキハの白を映す
美しい四季の只見線の輝きの初夏の一コマだ

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2017年5月 只見線 早戸

この只見川の色は、まさににエメラルドグリーンだ。勿論、エメラルドグリーンは宝石のエメラルドの色に由来する。僅かに青みがかった緑色を指すが、何とも美しい響きの色表現だ。JISの色彩規格では何故か「つよい緑」とされているが、エメラルドは5月の誕生石でもあり、明るい緑の形容に用いられてきた。ちょっと風情のないことを言うと、化学的にはこの色は水酸化クロムの色だ。写真の世界でもお馴染みの表記だが、色彩学的には、RGB(0,169,104) 、CMYK(80,0,72,0)、マンセル値 4G 6/8と規定されている。この只見川の色を分析してみると、確かにエメラルドグリーンに近い数値を示す。

この写真はそのエメラルドの誕生月の5月に撮ったものだ。只見川の水の青に、初夏の新緑の明るい緑が合わさってエメラルドグリーンとなったのだろうか。いやいや、只見川は紅葉の頃も、やはりエメラルドグリーンのような気がする。まあ、そんなことは置いといて、美しい5月の只見線を楽しもう。キハ40の白い車体が磁器のように見えるほどの一面の緑だ。緑はストレスや目の疲れを和らげるというから、働き疲れた方はとくとご鑑賞あれ。ただし、疲れの元となるパソコンやスマホで眺めても効果があるかどうかは知らない。やはり、現物の只見線にロケに行くのが一番であることは疑いない。


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  1. 2019/06/04(火) 00:00:00|
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初夏新緑

蒸気の通過に合わせて一瞬風が止んだ
この組合せも過去の物語になるのだろうか

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2017年5月 只見線 会津川口

今回はご存知「かねやまふれあい公園」の超お手軽お立ち台からの一枚。見飽きたアングルだとは思うが、完全な水鏡に出会うことはなかなかない。四季折々、キハを含めて何度も撮っているが、只見川一面が水鏡というのはこれくらいだ。何を思ってそんな表現になったのかは知らないが、スイス的ともいわれる背景の山並みや大志集落もくっきりと水面に浮かんでいる。何より、毎年恒例だった只見のC11が懐かしい。たった2年前までのことだが、既に過去の出来事になりつつある。全線復旧の日を待つ沿線にとっても、人気SL列車の戦線離脱は痛手になるだろう。この頃の只見線沿線は新緑が美しい時期だった。「新緑」というのは、どうも春のものではなく、夏のもののようだ。5月6日頃の立夏から、6月5日頃の芒種くらいまでの期間を「初夏」という。つまり、新緑号はまさに初夏の列車だったということになる。


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  1. 2019/05/29(水) 00:00:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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