駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

大志慕情

徐々に色合いを変化させながら暮れてゆく一日
千変万化の夕暮れの空模様とは一期一会の出会いだ

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2017年5月 只見線

昼間の喧騒は新緑号とともに去って行った。いつもの静けさに戻った大志集落が夕暮れ時を迎えようとしていた頃、川風が止まった。只見川は磨き抜かれた鏡のように紅の空を映し出した。日中の新緑号が罐を愛でる時間なら、この暮れなずむ川面のキハは写真を創作する時間だ。その両方を楽しむのがこあらま流だ。川辺を往くキハは、まもなく終点の川口で折返しとなる。さて、その時、天空はどんな表情を見せてくれるだろうか。


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  1. 2017/06/22(木) 00:30:00|
  2. 只見線
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バランストアーチ橋を愛でる

美しいバランストアーチ橋が青空に浮かんでいる
列車の走行音を聞きながら愛でるのもまた楽しい

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2017年5月 只見線 第一只見川橋梁

九州の鉄道風景をお送りし始めて、あっという間に一月を越えたが、シリーズものも終わっていないので、もう一月くらいは続けさせてもらおうと思う。ただ、季節はどんどん進み、桜の季節だったのが、早くも入梅となり雨の季節になった。九州ばかりではというご諸兄の声も聞こえてきそうだ。これからは、ポツポツと新ネタなども織り込んで進めて行こうと思う。今回は先月の只見線の新緑号の一コマから。写真が撮りたいというよりは、写真仲間との再会が楽しみで出掛けた次第だ。どういうわけか、例年のような人出はなく、試運転初日は本当に汽車が来るのか心配になったくらいだ。

この第一只見川橋梁は、最も有名かつ人気のある鉄道橋梁の一つだろう。或る程度以上の規模であり、美しい構造をもっていること、そして、風光明媚な環境に存在していることが人気の条件だろう。その多くが鋼製橋だが、余部橋梁のようにコンクリート橋に掛け替えられたもあれば、南阿蘇鉄道の第一白川橋梁のように前途多難な状態に陥ってしまったものもある。城東貨物線の淀川橋梁のように、複線化で歩道がなくなるという変わり種もある。只見線の不通区間は、上下分離方式で2020年の復旧を目指すそうだが、失われた橋梁跡には、どんな橋が架けられるのだろうか。


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  1. 2017/06/10(土) 00:30:00|
  2. 只見線
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笑って手を振ろう

何時から如何して始まったのかは知らないが
幼児向けの絵は一体誰の趣味なのだろうか

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2016年5月 只見線 会津坂本

各地でラッピング車が闊歩しているが、出会った時のショックは大きい。このアングルでは、もう笑って手を振ってお見送りするしかない。

★只今、予約更新で写真を主とした短文記事でお送りしています。


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  1. 2017/04/25(火) 00:30:00|
  2. 只見線
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入広瀬 晩秋

日が西に傾き、集落に山影が伸びてきた
魚沼の田圃の中を、夕日を浴びてキハが往く

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2016年10月 只見線 入広瀬

何度となく行き来した場所は、何時しかそこに立つと帰って来たような気持になるものだ。そんな場所の一つが入広瀬だ。広域合併の魚沼市になるまでは、入広瀬村という単独の村だった。日本有数の豪雪地帯にあり、今頃は深い雪に埋もれていることだろう。そんな雪国の春は本当に素晴らしい。白一色だった景色がみるみる緑へと変わっていく。魚沼米の田圃は日に日に緑が深まり、蛍の舞う夏を迎える。赤とんぼが飛び出す頃、田圃は色付き、豊穣の秋を迎える。稲刈りが終われば、また白い季節への備えとなる。そんな四季の移ろいを延々と繰り返すことに由って、この風景が育まれてきた。

美しい北魚沼の山峡の田園風景は相変わらずだが、それでもやはり変化はある。この集落に通い出したころ、田圃の中には米どころ魚沼の原風景とも云える、はんの木のはざ木の並木がそこかしこに見られた。何かの目印なのか、所々に杉の大木も生えていた。そんな風景も農業振興法の圃場整備が入り、今のような整然とした姿に変わった。集落の昔ながらの木造家屋も、一軒また一軒と新建材の住宅に建て替えられ、只見線の初代の木造駅舎もコンクリート製の雪国観光会館に生れ変わった。一方で、役場と小中学校の裏山にあった中峯スキー場は、スキーブームが去るのとともに消えていった。

目まぐるしい時代の流れの中で、何も変わらないなどと云うことはない。街であっても、農村でも漁村であっても、同じ時間軸の上を走り続けている以上、同じ方向に収束していくことは避けられないことだ。ただ、長年積み重ねられてきた雪国の生活の一つ一つには、それぞれ意味があり、そこに暮らす人々の拠り所にもなっている。もっと云えば、それだからこそ存在する価値があるというものだ。「雪に閉ざされた」などという世界は、もう日本では特殊事情だ。それでも雪国は存在する。これからも、この集落に本数は少なくても列車が通い、この村がこの村らしく生き続けていくことを切に願いたい。


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  1. 2017/02/18(土) 00:30:00|
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雨降りの白煙

雨降りに賭けて、大志を眺めるこの場所に来た
しっとりと濡れた集落を、白煙を引いた汽車が往く

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2015年10月 只見線 会津川口

雨降りの中での撮影は気持ちのいいものではないが、雨の日の写真を眺めるのは一興である。全く勝手なものだ。一度雨の中に飛び出してしまえば、撮ることに集中してしまい、雨がどうのだの思わなくなるものだが、その第一歩には勢いが必要だ。結果的に雨だからやめたとはならないのだが、葛藤の時間がないわけではない。しかし、この時は勇んで雨の中で撮ることになった。この場所ではずっとスカに苦しめられていたため、この日の雨は恵みの雨だった。秋の雨降りなら白煙くらいは出るだろうと、この場所に来てみた。晴れていれば、川口発車の力走も、国道オーバークロス辺りで終わってしまうのが恒例だが、目算通り白煙だけは引いて来た。蒸気撮りで面白いのは煙の予測だ。勿論、辛酸を舐めることの方が多いのだが、キハにはない賭けの醍醐味だ。


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  1. 2016/11/05(土) 00:30:00|
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

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