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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

デジタル時代の現像室

写真現像はこんなになった
酢酸臭の籠る暗室が懐かしい

20008002.jpg
「駅舎の灯」の写真現像・編集現場

今回は趣向を変えて、「駅舎の灯」の写真を生み出す現像室をお見せする。撮影機材を云々する記事はよく拝見するが、よそ様の現像システムがどうなっているのかは、なかなか覗き見る機会は少ない。そこで、まずは自らの現像室をお見せすることにした。何時もお出でいただいている方々の何らかのご参考になれば幸いだ。

写真の2台のPCは完全に写真専用の stand-alone 機で、ネットには一度も接続したことはない。それぞれには、OSと作業に必要なソフトとドライバーしかインストールしていない。バックグラウンドで走るコミュニケーターや勝手に動くメンテナンスなども全て殺してあるので、動作は最速と云っていい。もちろんウィルス対策ソフトも不要だが、USB等のチェック機能だけは持たせている。ブログの記事を作成したり、インターネットへ接続したりは、これらとは別の持ち運びのできるノート型を使っている。

まず右のPCはフィルムスキャン専用で、NEC の Windows 7 の Mate をダウングレードして Windows XP で動かしている。CPU は Core Duo と古典機だが、スキャンだけなら支障はない。接続するスキャナーは、ニコン、コニカミノルタ、エプソンの3種だが、コニカミノルタのマルチプロのインターフェイスが IEEE1394 なので、そのボードを増設している。何せ古いソフトのオンパレードなので、HDDが逝ってしまうと復元が厄介なので、クローンのSSDを定期的に更新している。ディスプレイはEizoの普及型となる。

次に左のPCだが現像専用になる。マウスで組んだ Windows 7 のPCになる。故障が多いとされていたマウスだが、今のところ健康優良児だ。CPU は Ivy Bridge の Core i7 だが、こちらも年代物になりつつある。起動はSSDで2TのHDDを2枚内臓している。ブローニー判のレタッチもあるのでメモリーは16Gで、ディスプレイはちょっと気張ってEizoの ColorEdge、グラボは Nvidia Quadoro で、一応クリエーター仕様になっている。現像ソフトはニコン、アドビなど数種類を併用しているが、メインにしているのは Lightroom になる。ただし、そのカタログ機能は使わずにシーケンス処理だけを行い、2枚のHDDのうちの1枚に Lightroom で加工した写真のみのカタログをストックしている。

一方、日に日に溜まって行く写真データの保存をどうするか頭を悩ますことになるが、少々投資は必要になるが面倒の無い Drobo のストレージシステムを使っている。複数のHDD/SSDによってRAIDに似たシステムを構築し、壊れたドライブを順次差し替えていくことにより、データを失うことなく維持していくという優れものだ。メンテは壊れたハードの交換だけで、DVDに焼いたりする手間もかからず、データの検索や取り出しも楽だ。今回の写真のPCは山梨ベースのシステムで、ストレージシステムは本宅にあり、山梨ではそのコピー版のHDDを使っている。二地域でデータを保存しているので、災害等の万が一の時にも安心だ。家は金を出せば再建できるが、家族の命と写真データは失われたら終わりだ。機会があれば、もう少し詳しく Drobo のシステムのことと、今回触れられなかったプリンタのことをご紹介したい。

さて、写真の中の作業は、谷川岳だろうか、ニコンのライカ判専用の coolscan で山岳写真をスキャンしながら、現役蒸気の銀塩画の化粧直しをやっているところだ。スキャンには時間が掛かるので、合間にレタッチということにしている。室蘭本線は栗山の現役蒸気画の方は、既に上梓してあるのでご記憶の方もおられるのではないだろうか。銀塩時代の現像と云えば、現像液、停止液、定着液を作って、酢酸臭の籠る暗室でこそこそやっていたが、デジタル化で作業工程は一変した。何といっても、機材とソフトの初期投資だけで、フィルム代も現像代も掛からないのがいい。銀塩時代の印画紙の写真も捨てがたいものがあり、引伸機なども倉庫で眠っているが、気持ちだけで二度と日の目を見ないような気がする。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2021/01/15(金) 00:00:00|
  2. 写真機材
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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