FC2ブログ

駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

峠道

等高線に沿って鉄路が伸びる
気象激化に細道の存亡が掛かる

70022648.jpg
2020年4月 土讃線 吾桑

相変わらず梅雨の大雨が続いている。肥薩線川線の被害状況が大分明らかになってきたが、想像以上の大災害で、復旧できるのか心配になってきた。河口部を除くと、球磨川には4つの鉄道橋が架かるが、第一、第二、そして現在のくま川鉄道の第四の3つまでもが流されてしまった。残ったのは、人吉市街の山線の第三のみだ。くま川鉄道にとって、第四球磨川橋梁の流失が致命傷にならないといいのだが、そちらの方も心配だ。さらに、2017年の九州北部豪雨で被災した久大本線が、またしてもズタズタになってしまった。懸命の復旧工事による運転再開だったが、何と運の悪いことだろうか。今回の梅雨前線の停滞は、気象庁も経験のない事態だと述べている。今後は、経験則が通用しない気象現象が起きるということだ。コロナ感染を防ぐか、経済活動を維持するか。温暖化を防ぐか、これまでの生活様式を維持するか。なかなか解決の糸口が見つからない。

さて、今回の写真は土讃線の小さな峠道だ。鉄道黎明期に敷設された鉄路は、こんなか細い道が多い。かの鉄道建設公団の設計のように、金を湯水のごとく使って、自然の地形をねじ伏せるような力技で造られた路線は、コンクリートの化け物以外の何物でもないが、確かに頑丈そうではある。昔の路線は、自然への侵襲は少ないが、自然災害を受けやすい。この区間も土砂崩れの危険性が高そうだ。一方、日本の山間部の集落は、写真のごとく、平地を田畑に使うため、家屋は斜面の縁ということになる。これが、土砂崩れ災害を悲惨にしている大きな原因だが、悲しいかな、平地の少ない日本の宿命と言っていい。土砂災害現場の映像を見るにつけ、何でそんな場所に住んでるのと思うが、人口が急増していた時代のやむを得ない事情からだろう。しかし、日本も人口がシュリンクする時代に入った。気象の激化からしても、少し考え直した方がいいかもしれない。


スポンサーサイト



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2020/07/09(木) 00:00:00|
  2. 土讃線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

大歩危駅前 「歩危マート」

その名はずばり「歩危マート」
ボケ封じとばかりに寄ってみた

80018846.jpg
2020年4月 土讃線 大歩危

吉野川の絶壁の上に大歩危駅は在る。大歩危・小歩危は土讃線の難所でり、絶景ポイントでもある。岩壁を穿って鉄路が伸びているが、四国の幹線だけあって危険個所のトンネル化が進んでいる。長期的には、電化の計画もある。大歩危は、秘境祖谷渓の玄関口として、全ての特急列車が停車するが、完全な無人駅になっている。駅舎の事務室には三好市観光協会が入っているので、人の気配がないわけではない。特急は停まるが、普通列車は一流のローカル線といったところで、地域内の鉄道利用はかなり少ない。そして、駅前の小さなロータリーの向かいに、その店がある。


20008473.jpg


20008472.jpg


「歩危マート」とは、思わず笑える店名だ。単に地名を冠しただけだが、なかなかユニークなゴロになっている。地元向けの小さなスーパーと、観光客向けの飲食のための2号店からなっている。以前来た時には、気にはなったが、店に寄ることなく祖谷渓へと向かったが、今回はしっかりと大歩危駅でのロケとなった。勿論、この店が目的で大歩危に来たわけではないが、楽しみにはしていた。地場の食材が豊富というのが魅力だ。その土地独特の食い物を食い歩くのが旅の大きな楽しみでもある。歩危マートで人気なのが、「ぼけあげ」というデカい油揚げだが、その大きさには驚く。車中泊でも食えそうなものをいくつか入手した。店先の文旦も買ったが、この先の愛媛で、農家から持ちきれないほどの柑橘を頂くことになった。この辺りが、四国のお接待文化なのだろう。有難いものだ。

それと、密かな目的として「ボケ封じ」があった。年と共に物忘れが多くなってきたが、何処までが正常範囲で、どこからが認知症なのかが判らない。取り敢えず、歩危マートで買い物でもすれば、ボケ封じにつながるのではないかと云った勝手なことも考えていた。そうこうしているうちに、特急列車の到着時間となった。夕日に輝く新緑の中から、岡山から高知に向かう「南風」が現れた。確か、「南風」は、山陽新幹線の岡山開業の際に登場した四国初の特急だったと記憶している。初代はキハ181だったはずだ。


70022266.jpg


80018843.jpg


最後の写真は、駅横の吉野川に掛かる車道の橋から撮ったものだ。中央が駅舎で、屋根に大歩危駅とある。その右上に歩危マートの看板が見える。山の斜面には集落があるが、落っこちてきそうだ。年を取ったら住めそうもない坂道だ。池田に行けば大きなスーパーもあるが、こういう店が生命線になっている家も少なからずあるのだろう。歩危マートには立派なHPがある。ご興味のある方は、こちらへ


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2020/06/27(土) 00:00:00|
  2. 土讃線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

ラリー気動車のコーナリング

滑らかなコーナリングには情報取集だ
ナビゲータ―が線形データを読み上げる

70022696.jpg
2020年4月 土讃線 岡花

不勉強にも今時の車輛については、全くと言っていいほど知識がない。外出自粛も続いていたこともあり、せめて撮ったものくらい何者なのかを少々調べてみた。まずは基礎。JR四国の新造車は、数字のみの形式、車番表示を採っているとのこと。そして、写真は2000系というらしい。先頭車の顔にそう書いてあるので間違いないだろう。2000年を目前に開発されたから2000系らしいが、何ともお気軽な命名だ。そして、「制御付自然振り子方式」という世界初のシステムを搭載とのことだ。予め走行路線の線形データ等を記憶させて、自然振り子の応答時間のラグタイムを補おうというわけだ。つまり、ナビゲーターが仕込まれているということだ。

この振り子システムは、自動車ラリーのやり方に似ている。主流となっているスプリントラリーでは、まず「レッキ」と呼ばれる事前走行を行い、競技区間であるスペシャルステージ(SS)のコーナー角度や路面状態などを事細かく書き込んだ「ペースノート」が作られる。本番では、ナビゲーターが、このペースノートの内容をドライバーに順次読み上げて、最速のコーナリングを追求する。2000系では、このペースノートに相当する線形等のデータによって、振り子を制御する。写真の列車は、左の直線をかなりのスピードで駆け降りて来た。カーブに入るちょっと手前で車体が傾き出し、減速することなく、滑らかにコーナリングができるという寸法だ。

ついでにラリー絡みの脱線を続けるが、今年の初めだったが、清里のカレーが有名なレストランで、シノケンこと篠塚健次郎さんと奥様にお会いした。1980年代、F1の中嶋悟さんとともに、日本の四輪モータースポーツの顔となった方だ。1990年代にはRVブームが到来し、三菱パジェロも好調に販売台数を伸ばしたが、昨年、日本国内モデルが生産終了となった。ランエボについても2016年に販売が終了している。どうも、昨今の日本のモータースポーツは元気がない。若者の車離れも加速するばかりだ。移動の道具として割り切るのが、成熟した車社会ということか。ちなみに、うちの上さんは、山口百恵さん絡みの方しか興味がなさそうだった。



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2020/05/26(火) 00:00:00|
  2. 土讃線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

小海線 (194)
飯山線 (57)
宗谷本線 (46)
天北線 (4)
興浜北線 (2)
名寄本線 (1)
深名線 (2)
石北本線 (19)
渚滑線 (2)
湧網線 (2)
相生線 (5)
釧網本線 (14)
根室本線 (27)
太平洋石炭販売輸送臨港線 (1)
白糠線 (1)
池北線 (2)
士幌線 (1)
広尾線 (3)
富良野線 (8)
留萌本線 (11)
札沼線 (6)
函館本線 (58)
室蘭本線 (19)
千歳線 (1)
石勝線 (1)
夕張線 (4)
夕張鉄道 (1)
日高本線 (6)
江差線 (12)
函館市電 (2)
大湊線 (10)
津軽線 (1)
津軽鉄道 (4)
五能線 (18)
八戸線 (9)
弘南鉄道 (1)
花輪線 (6)
三陸鉄道 (4)
山田線 (1)
釜石線 (8)
北上線 (9)
男鹿線 (3)
秋田内陸縦貫鉄道 (9)
由利高原鉄道 (2)
石巻線 (5)
仙石線 (1)
陸羽東線 (4)
陸羽西線 (3)
長井線 (2)
米坂線 (9)
羽越本線 (7)
磐越東線 (2)
磐越西線 (4)
日中線 (3)
只見線・会津口 (44)
只見線・小出口 (38)
真岡鐡道 (15)
東北本線 (1)
上越本線 (3)
しなの鉄道 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (13)
東海道本線 (4)
東海道新幹線 (1)
横須賀線 (5)
八高線 (18)
秩父鉄道 (10)
東京都電車 (7)
西武鉄道 (3)
小田急電鉄 (2)
江ノ島電鉄 (27)
箱根登山鉄道 (4)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (4)
明知鉄道 (2)
富山地方鉄道 (1)
氷見線 (2)
越美北線 (1)
名古屋鉄道 (1)
樽見鉄道 (2)
関西本線 (5)
小浜線 (2)
宮津線 (4)
山陰本線 (49)
山陽本線 (3)
播但線 (3)
姫新線 (7)
若桜鉄道 (6)
因美線 (4)
津山線 (4)
伯備線 (1)
芸備線 (11)
木次線 (9)
福塩線 (1)
境線 (1)
一畑電車 (1)
三江線 (6)
錦川鉄道 (1)
岩徳線 (2)
山口線 (7)
小野田線 (1)
土讃線 (3)
予讃線 (5)
牟岐線 (1)
とさでん交通 (1)
予土線 (3)
鹿児島本線 (2)
日豊本線 (22)
筑豊本線 (10)
日田彦山線 (7)
伊田線 (2)
後藤寺線 (2)
田川線 (3)
唐津線 (5)
松浦線 (5)
佐世保線 (1)
大村線 (4)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (6)
宮原線 (1)
豊肥本線 (4)
高森線 (4)
高千穂線 (1)
肥薩線 (29)
くま川鉄道 (3)
吉都線 (2)
日南線 (4)
宮之城線 (2)
鹿児島交通枕崎線 (1)
指宿枕崎線 (4)
海外 (1)
鉄道展示館 (1)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
写真機材 (1)
福井鉄道 (1)
城端線 (1)
アルピコ交通 (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR