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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

桜の便りに誘われて

幸か不幸か観光客の人波が戻ってきた
この先の未来予想図は天のみぞ知るだ

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2020年2月 横須賀線 鎌倉

新型コロナの蔓延で、とうとう東京オリンピックは延期のようだ。不要不急のオリンピックはさておき、日本と世界の経済はどうなってしまうのだろうか。おまけに、子供や家庭は精神を病んできたというから一大事だ。「ブーマー・リムーバー」なる言葉も飛び交い、世代間の溝も深まりつつある。外出の自粛や制限で、期せずして「飛び恥」は大きく前進した。中国の環境破壊の工場群の操業休止で多くの命が救われたと主張する学者も現れた。観光客減少でアルプス氷河から流れ出る水が綺麗になったという主張もある。夫々の立場で物申すカオスが世界に広がっている。より感染力も致死率も厄介とされるインフルエンは、治療薬とワクチンで騒ぎは治まった。新型コロナについても、急ピッチで開発中だ。人間社会が壊れてしまう前に、間に合ってもらわないと大変なことになる。

一時期、あれ程人出が少なくなっていた観光地にも、桜の便りに誘われて、徐々に日本人の人波が戻ってきた。横並び自制の日本に在っては、一度箍が外れると、あっと言う間に元に戻ってしまう。有識者は、盛んにオーバーシュートの発生とそれに続く医療崩壊を危惧しているが、籠ることに疲れてしまった一般大衆にはとんと響かない。あれ程、マスク、マスクと騒いでいたのが、驚いたことに、マスクの覆面顔も少ない。このままいくと、本当にオーバーシュートが起こるかもしれない。そうなると都知事の触れた前代未聞の東京封鎖となるのか。まだまだ序の口でしかない外出自粛要請にも飽きてしまう気性が、戒厳令の東京封鎖となるとどうなってしまうのだろうか。医療崩壊が起きた国の惨状を生々しく報道すべきなのか。SFの世界のような話が俄かに現実味を帯びてきた。


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  1. 2020/03/25(水) 00:00:00|
  2. 横須賀線
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逗子 人気上昇中の町

尾根を辿る山道にも春が近づいて来た
小さな海辺の町に湘南新宿ラインが通う

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2020年2月 横須賀線 逗子

通勤の乗車時間も30分以内であれば、座れるかどうかはあまり問題にならないと思うが、1時間を超えると大きな課題になって来る。朝夕の混雑の激しい東海道線や横須賀線では特に気になるところだ。東海道線なら大磯以遠であれば座れるようだが、厳しいのは平塚辺りで座れない最遠ではないだろうか。ホームライナーの乗車整理券の発売日には、勤務中の夫に代わって奥様方が駅窓口に並ぶ光景が見られる。横須賀線となると、鎌倉では殆ど無理で、始発の多い一つ先の逗子が必ず座ることのできる駅になっている。横須賀線の湘南新宿ラインは逗子が始発だ。逗子には、さらに京急の逗子線が乗り入れており、新逗子駅が終着駅になっている。座れることを含めて通勤通学の利便性が高いことが、逗子の人気が上昇中の理由の一つになっている。

逗子も湘南の海辺の町で、写真右手には逗子海岸が広がっており、海好きには浜辺の近さも魅力だ。周囲の山の上の上には、高度成長期に高級住宅街が開発されているが、街中には観光スポットもなく、庶民的な生活感のある賑わいがある。鎌倉や葉山、茅ケ崎のようにブランド化されていないのがいいところなのだが、このところ雑誌で話題になるようなお洒落な店が増殖中なので、この先、観光客も増えていくのだろう。鎌倉と同様に夜の静かな町で、歓楽街とも無縁で、日が暮れると人通りは直ぐに寂しくなる。何処に住むかは人の勝手だが、「海の近くでのんびり暮らしたい」という手合いにはマークされているに違いない。その証拠に、ここの地価や家の賃料は決して安くはない。東京都心から1時間強というのが、遠いか近いかはその人次第だ。


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  1. 2020/02/16(日) 00:00:00|
  2. 横須賀線
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扇ヶ谷を往く

源家伝来の地を横須賀線が往く
冬の扇ヶ谷の日は釣瓶落としだ

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2020年1月 横須賀線 鎌倉

この谷間は「扇ヶ谷」という場所だ。現在、鎌倉市の行政地名の一つになっている。この谷は「亀ヶ谷坂切通し」という山道で山向こうの北鎌倉に通じている。この地は源家父祖伝来の土地で、鎌倉殿こと源頼朝がこの地に幕府を開いた理由の一つでもある。室町時代に関東管領上杉定正が「扇谷殿」と称されるまでは、この谷は「亀ヶ谷」と呼ばれていた。頼朝が鎌倉に入った際に、北条政子が義父の義朝邸を偲んで、「亀谷山寿福寺」を建立している。政財界人や文化人が多く居を構える土地柄だが、今では、横須賀線が「扇ヶ谷」を東西に分断して走っている。

そう言えば、某放送協会の2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」ということだ。北条政子の弟であり、頼朝亡きあと鎌倉幕府の嫡流となった北条義時を描くようだ。作は三谷幸喜、主演は小栗旬、舞台は鎌倉と高視聴率を狙っているようだ。大河ドラマの波及効果は結構大きいようで、源家伝来の地である扇ヶ谷、幕府のあった雪ノ下には、観光客が押し寄せるのだろうか。普段は静かな扇ヶ谷も騒々しくなるかと思うと少々憂鬱だ。人が増えると、立入禁止の立て札が増えるのが世の常だ。ドラマはどうでもいいが、この眺めが拝めなくなったら大変だ。


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  1. 2020/01/15(水) 00:00:00|
  2. 横須賀線
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鎌倉 若宮大路

若宮大路が一直線に鶴岡に向かう
今無き段葛を車と電車が行き交う

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2019年11月 横須賀線 鎌倉

この若宮大路は、鎌倉幕府を開いた源頼朝によって、平安京の朱雀大路を参考にして町づくりの手始めとして1182年に造られた。この南北に走る若宮大路の向かって右側の東側には小町大路、西側には今大路が、東西方向には写真2番目のT字路標識の三の鳥居前の横大路、1番目の標識の下馬四つ角を通る大町大路、写真後ろの旧一の鳥居で交差する車大路が造られ、合わせて鎌倉六大路と呼ばれる。一応碁盤の目を摸しているが、かなり小規模かつ歪曲、変形しており、平安京、平城京には遠く及ばない。車大路の一部を除き、今も六大路は車道として使われているが、町全体としては中世とは断絶した地割りで、迷路のような小道が多く、車の観光客が迷い込むと身動きできなくなってしまう。ちなみに、観光客で賑わう小町通りは、単なる土産物通りで、歴史的な名称ではない。

若宮大路は、鶴岡八幡宮から由比ガ浜まで一直線に1800mあるが、当初は1300mに渡って中央に段葛が造られた。北条政子の安産を祈願したものとも言われている。その後の地震や津波、横須賀線の開通などで、現在の段葛は鶴岡寄りの480mを残すのみとなっている。段葛に限らず、鎌倉には中世の歴史的建造物や仏像は殆ど残っておらず、京都や奈良と違ってイメージだけの古都だ。それが理由で、ユネスコの世界遺産にも落選している。しかし、イメージと云うのは恐ろしいものだ。ウィークデイにも嫌と云うほど観光客がやって来る。北海道などではアジア系の観光客が多いが、旧鎌倉では欧米系の来訪者も多い。ただし、同じ鎌倉市内の江ノ電の鎌倉高校前のスラムダンクの踏切は、台湾のお客様で何時も大盛況だ。この通りは年始には200万人の初詣客で賑わうことになる。


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  1. 2019/11/17(日) 00:00:00|
  2. 横須賀線
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軍需路線

鎌倉を強引に横切って横須賀線が往く
路線の起源は軍港の軍需輸送に始まる

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1973年9月 横須賀線 鎌倉

車輛のことを言うとボロが出てしまいそうだが、この電車は目玉がデカいのでスカ色の111系と思われる。111系とその後継形式である113系、115系が国鉄近郊線を席捲していくことになる。列車は北鎌倉から扇ヶ谷隧道を抜けて鎌倉の市街地に入るところだ。鎌倉の寺院の撮影の折に、警報機に反応してしまい、ながらで撮ったものだ。

明治末期に日本海軍は、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の4港を軍港に指定して、鎮守府と海軍工廠を置いた。また、大湊を軍港に次ぐ要港とし、要港部を設けた。この5港は、海上自衛隊に引き継がれ現在に至っている。横須賀と佐世保については、在日米海軍第七艦隊の拠点ともなっている。

その軍港に繋がる鉄道には当然軍需を目的に敷設されたものがある。呉線にC59やC62が闊歩していたのは、軍需目的の幹線仕様であったからに他ならない。横須賀線も横須賀軍港のための幹線で、かなり強引な手法によって建設されている。円覚寺の参道を横切り、鶴岡八幡宮の段葛を薙ぎ倒して行軍している。鶴岡の段葛は一の鳥居から三の鳥居まで存在していたが、横須賀線敷設のために一の鳥居から二の鳥居の間が撤去されている。以前の記事にも書いたが、戦時中には御殿場線のレールを使って、横須賀から久里浜まで延伸されている。

今日は「終戦の日」だ。日本政府は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」としている。追悼と祈念とは国民も随分と甘く見られたものだ。盲目的に為政者に従っていればいいと言わんばかりだ。祈念さえしていれば平和が訪れるのなら何の苦労もない。先の大戦の際、どれだけの国民が開戦を望んでいたというのだろうか。軍国化の兆しは、文化財の保全などお構いなしに強引に軍需路線を敷設することに始まっている。軍国主義は今は金儲けの経済主義にも姿を変えている。前回の東京オリンピックでは都電が廃止され、日本橋の上に首都高が通った。今度は都心上空に航空路が開かれるという。そういう守銭奴の無節操すら阻止できずに、いざという時にどうやって戦争を回避するというのだろうか。やはり、追悼や祈念だけでは何も生まれてこない。


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1977年10月 鎌倉東慶寺 Mamiya RB67 PRO SD Mamiya K/L 127mm F3.5 Ektachrome 64 (EPR)

写真は横須賀線北鎌倉駅近くの松岡山東慶総持禅寺、通称縁切寺と呼ばれる東慶寺の境内に鎮座する石仏になる。墓石の上に載る仏様で、多くの石仏がそうであるように、その出自の詳細は不明だ。とても慈悲深い御尊顔には安らぎを覚える。こあらま的には、鎌倉の石仏で最も気に入っている中の一体だ。今日という日に、まずはこの仏様に、国を思って儚く散っていった多くの若人の御霊を慰めてもらおう。


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  1. 2019/08/15(木) 00:00:00|
  2. 横須賀線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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