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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

川霧の朝

石巻平野を北上川の霧が覆う
川霧を突いて古参DLが現れた

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2018年11月 石巻線 前谷地

秋の冷え込んだ朝、石巻平野は北上川から立ち昇る川霧で一面が覆い尽くされた。稲刈りの終わった田圃に、引っ切り無しに霧が流れていく。霧を活かす方法を色々と思案したが、霧が濃いため、なかなか線路端を離れることが出来ず、月並みなアングルになてしまった。キューロクやC11の敵として登場したDE10だが、その定期貨物列車もめっきり数少なくなった。この機関車を最初に撮ったのは、八高線のキューロクの筋に現れた時だった。そうやって、D51やC58よりも一足早く八高線のキューロクは消えて行った。そのDE10もお目見えして既に半世紀が経った。今度は彼らが追われる番になった。


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  1. 2019/09/28(土) 00:00:00|
  2. 石巻線
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最後の凸型DD街道

天井川気味の出来川橋梁に差し掛かった
列車は路線唯一の鳥谷坂隧道を抜けて往く

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2018年11月 石巻線 前谷地

国鉄の動力近代化計画、つまりは蒸気機関車を淘汰する無煙化の作業が1960年に始まった。手段は電化とディーゼル化の二通りがある。この計画によって、まず主要幹線の電化が急ピッチで進められ、大型旅客用蒸気があっと言う間に消えて行った。次のステップは、非電化として残る幹線、亜幹線のディーゼル化だった。この時代、ディーゼル機関車としては、既にDF50が導入されていたが、D51よりも非力という頼りなさだった。そこで開発されたのがDD51ということで、1962年に量産化が始まった。同時に客車から気動車への転換も進められた。さらに、亜幹線、ローカル線、入換の無煙化のためにDE10が1966年に投入された。仕上げは、1971年に導入された簡易線用のDD16だった。計画開始から17年目の1976年3月2日、追分のキューロクを最後に、国鉄から蒸気機関車が姿を消した。

蒸気機関車を追いやった憎き凸型DDは、蒸気ファンの目の敵にされたが、あれから半世紀が経ち、当時共存していた鉄道車両の殆どが姿を消し、今や最も古い部類となった。廿浦浦に張り巡らされていた鉄道貨物網は、幹線のコンテナ輸送に限定された。手荷物や郵便の輸送も無くなった。機関車を要する客車列車も風前の灯だ。ディーゼル機関車の用途が減っていったことが、逆にこの凸型一門の寿命を伸ばしたのかもしれない。ペラペラな車両ばかりになった昨今、仇であっても国鉄時代の重厚な凸型DDの方がまだマシかと、貴重な本線仕業の残る石巻線に立ち寄ってみた。もちろん貨物列車好きの好奇心もある。現在JRに残っているのは、高出力タイプの機関を搭載した1000番台以降の車になる。平坦な路線のため10両編成とそこそこの長さだ。やはり貨物は面白い。機会があれば再訪してみたい。


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  1. 2019/01/15(火) 00:00:00|
  2. 石巻線
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夕日のDE10貨物

久しぶりにDE10の貨物を撮ってみた
かつてのローカル線貨物の趣はないが

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2018年11月 石巻線 佳景山

大分前のことになるが、「DE10金子を行く」という記事を書いたことがある。初めてのDE10の走行写真で、八高線での1970年2月の撮影と、49年近く前のものだ。大宮のキューロクが無煙化されて、しょうがなく練習がてらに撮った一枚だった。凸型DDファンの方々には大変申し訳ないが、往年の現役蒸気ファンは、総じてDD51、DE10、DD16は嫌いだ。いや、大嫌いだ。重い機材を担いで、ひたすら線路を歩き続けてやっと到着したポイントで、期待に胸躍らせて待つも、現れたのがド派手な無煙機関車では、落胆を通り越して怒り心頭だ。あの甲高いホイッスルは疫病神のようだった。彼らに罪がないのは分かっていても、「赤ブタ」などと罵りたくもなるものだ。

そんなこんなで、時は流れるが、わざわざ凸型DD目当てに撮影に出かけることなど皆無だった。真岡鐵道あたりで、ついでに撮るくらのものだった。ところが、何故か石巻線貨物が気になり始めた。DE10はさて置いて、貨物ファンとしては一度は拝んでおくべき路線だと、遅ればせながら気が付いた次第だ。昨年、意を決して向かったが、運悪く、台風の来襲で敢え無く撃沈。今年、改めて仕切り直しとなった。路線的には、平坦な田園地帯を走り、これと云った名所は見当たらない。ネットでヒットする作例の多くが、所謂編成写真というやつで、見通しの良いストレートが好撮影地として取り上げられている。どうも、場違いのような気もし出したが、とにかく現場検証だ。

詳しいことは知らないが、ここを走っているDE10は、仙台総合鉄道部所属で、何両か原色のボディーカラーの車があるそうで、それが人気のようだ。JR貨物の更新色には何種類かあるようだが、先の理由で、旧人類には原色は刺激が強すぎるので、更新色の方が新鮮味があっていいかもしれない。実際に現地をうろついてみると、確かにお立ち台とされる場所は、綺麗に編成が収まるが、こあらまが目指す方向性とはちょいと異なる。夕暮れが近づき、自分なりに夕日が感じられるような場所を探してみた。例によって、ハラハラ時計の待ち時間だったが、運よく斜陽に恵まれた。先行のキハで夕日の反射具合も確認できている。後は、1粒で3度おいしいが、手中に収まるかだ。


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  1. 2018/12/03(月) 00:00:00|
  2. 石巻線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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