FC2ブログ

駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

鉄道の日

鉄道開基から127年が経った
古き良き国鉄時代が懐かしい

00322F16.jpg
1970年2月 八高線のとある駅

今日10月14日は「鉄道の日」だ。国鉄時代の方々には「鉄道記念日」と言った方がピンとくるだろう。今から127年前の1872年10月14日に、新橋-横浜間に本邦初の鉄道が開業した。1921年には鉄道開基50周年事業として東京駅丸の内北口に初代鉄道博物館が開館し、翌1922年に鉄道省が鉄道記念日を制定している。その記念日は日本国有鉄道、JRへと連綿と受け継がれてきたが、1994年に当時の運輸省によって、全ての鉄道事業者の記念日として、「鉄道の日」に改称された。それ以来、記念日には全国の鉄道事業者がイベントを催している。

もう半世紀も経ってしまったので、こんな写真をアップしてもよいのではと思えるようになった。こあらまが蒸気機関車を撮り始めた頃には、貨物の列車ダイヤや蒸気の筋の情報を入手するのは難しかった。現地で駅員さんから情報を入手するのが、最も現実的で手っ取り早い手段だった。当時はいい時代で、情報を懇切丁寧に教えてもらえた。後に必需品となった「SLダイヤ情報」の創刊は1972年10月のことだ。そうこうしているうちに、こんな写真まで撮らせてもらった。鉄道記念日とともに制定された鉄道省の省旗で、後の国鉄に引き継がれた。

この旗には、動輪と二条のレールがあしらわれている。事ある毎に日の丸と共に掲げられていたようで、国鉄時代を彷彿とされる逸品だ。しかし、旗は本当は脇役で、主役はやはり駅員のお二人さんだ。左が駅長さんで、右が助役さんになる。仕事には厳しい駅長さんと、場を和ませる助役さん。本当にいいコンビだった。助役さんのトレードマークは蝶ネクタイで、「ちょちょさん」と呼ばれていた。色々とお世話になったお二人だが、もうお会いすることも叶わなくなってしまった。小さな蒸気ファンにとって、国鉄の方々は鉄道趣味の大先輩でもあった。


スポンサーサイト



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/10/14(月) 00:00:00|
  2. 八高線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

漂泊の道標 夜の通票受器

18038F.jpg
1977年5月 八高線 金子


微妙な螺旋がホームに鎮座する
夜のしじまに通過列車を待ち受ける



テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/09/06(金) 00:00:00|
  2. 八高線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

金子 DD51重連の頃

金子は茶畑の中の鄙びた駅だった
貨物路線だった頃の八高線が懐かしい

18023F.jpg
1977年5月 八高線 金子

夕暮れ迫る金子に2両のDD51のディーゼル音が近づいて来た。八高線が無煙化されてから6年が経ったが、高麗川のセメント列車は健在だった。D51重連はDD51重連に置き換わったが、まだまだ古き良き八高線の風情が残っていた。その頃の興味の対象は、車両にはなく、木造駅舎や旧式の鉄道設備、そしてそこに集う人々の生活臭のようなものにあった。この列車のシャッターのタイミングにもよく表れている。この重連貨物に次のコマはない。今なら原色DD51の重連ともなれば大騒ぎになるだろうが、それは時代の変遷で、当時はごく当たり前の列車風景だった。タブレットや腕木式信号機なども引き続き活躍していた。この1931年の初代木造駅舎は幸運にも2014年まで存在していた。大きな改装を重ねていたので、建設当時の風情は大分失われていたが、東京近郊の駅としては珍しいことだった。

あの日から42年。八高線は東京で唯一の地方交通線として今も走り続ける。ちょうど東京の都市化の波の最前線が八高線辺りだったのだろう。埼玉県入間市の金子駅周辺も東京のベットタウン化した。緑の中の鄙びた駅は電化され、朝夕には東京駅との直通電車も走る。廃れていくローカル線には寂しさを感じるものだが、逆に都市路線化していくのには味気なさを感じてしまう。全く勝手なものだ。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/07/10(水) 00:00:00|
  2. 八高線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

漂泊の道標 駅舎の灯

18923F.jpg
1977年6月 八高線 明覚


駅舎の灯が6月の湿った闇に浮かぶ
初代駅舎が在りしころの初夏の幻影


18920F.jpg


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/05/03(金) 00:00:00|
  2. 八高線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

入間川橋梁再び

蒸気全廃後、再び八高線に戻ってきた
何をどう撮るか、新たな迷走が始まった

11628F.jpg
1976年3月 八高線 東飯能

1976年3月2日、北海道は追分機関区に入換機として残っていた39679、49648、79602の3両のキューロクが火を落とし、現役の蒸気機関車が全廃した。同時に、こあらまの蒸気機関車を追いかけた7年間にも終止符が打たれた。その頃の蒸気ロスの空虚感を胸に、蒸気を最初に撮り始めた思い出の八高線に再び足が向った。早々に無煙化されてしまった八高線を訪れるのは、実に6年振りだった。キハ17やキハ20は影を潜め、不細工な通勤型のキハ30やキハ35が幅を利かせていた。相変わらず、高麗川のセメント工場とを往復するセメント貨物は健在だったが、牽引するのは憎っくき赤ブタDD51だった。

その時のネガには、新たな鉄道写真を模索しようと、どうにもならない写真ばかりが並んでいる。車両の無い写真やゆる鉄風のものも数多く残されている。蒸気の去った鉄道に何を求めるかを探っていたのだろう。機会があれば迷走時代の写真もアップしたいが、今回はそんな中で記録されたオーソドックスな1枚をお届けしよう。何と長閑な入間川橋梁だろうか。その後、この辺りも東京のベットタウンとして開けて行った。この区間の八高線も電化され、架線の無いすっきりとした橋梁の眺めも過去のものとなった。結局、夕日に輝くDD51にも気持ちは動かず、暫しの休眠時代へと突入することになった。


テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2019/02/02(土) 00:00:00|
  2. 八高線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

拙ブログに掲載する写真、記事に関する著作権は放棄しておりませんので、無断使用、転載等はお控えください。

なお、拙ブログへのリンクは自由です。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

小海線 (162)
飯山線 (39)
宗谷本線 (36)
天北線 (4)
興浜北線 (2)
名寄本線 (1)
深名線 (2)
石北本線 (12)
渚滑線 (2)
湧網線 (2)
相生線 (4)
釧網本線 (10)
根室本線 (21)
太平洋石炭販売輸送臨港線 (1)
池北線 (1)
士幌線 (1)
広尾線 (2)
富良野線 (7)
留萌本線 (10)
札沼線 (5)
函館本線 (55)
室蘭本線 (14)
千歳線 (1)
石勝線 (1)
夕張線 (3)
夕張鉄道 (1)
日高本線 (4)
江差線 (11)
函館市電 (2)
大湊線 (9)
津軽線 (1)
津軽鉄道 (3)
五能線 (16)
八戸線 (8)
弘南鉄道 (1)
花輪線 (2)
三陸鉄道 (4)
釜石線 (8)
北上線 (9)
男鹿線 (3)
秋田内陸縦貫鉄道 (5)
由利高原鉄道 (2)
石巻線 (3)
仙石線 (1)
陸羽東線 (2)
陸羽西線 (3)
長井線 (2)
米坂線 (8)
羽越本線 (6)
磐越東線 (1)
磐越西線 (4)
日中線 (3)
只見線 (67)
真岡鐡道 (15)
東北本線 (1)
上越本線 (3)
しなの鉄道 (1)
総武本線 (1)
中央東線 (10)
東海道本線 (3)
東海道新幹線 (1)
横須賀線 (1)
八高線 (16)
秩父鉄道 (10)
東京都電車 (5)
西武鉄道 (3)
小田急電鉄 (2)
江ノ島電鉄 (12)
箱根登山鉄道 (4)
御殿場線 (2)
岳南電車 (6)
中央西線 (2)
明知鉄道 (1)
名古屋鉄道 (1)
樽見鉄道 (1)
関西本線 (3)
小浜線 (2)
宮津線 (3)
山陰本線 (37)
播但線 (3)
姫新線 (5)
若桜鉄道 (2)
因美線 (3)
津山線 (2)
芸備線 (10)
木次線 (7)
福塩線 (1)
境線 (1)
一畑電車 (1)
三江線 (6)
山口線 (7)
鹿児島本線 (2)
日豊本線 (21)
筑豊本線 (10)
日田彦山線 (5)
伊田線 (2)
後藤寺線 (2)
田川線 (2)
唐津線 (4)
松浦線 (4)
佐世保線 (1)
大村線 (3)
長崎本線 (2)
島原鉄道 (1)
久大本線 (6)
宮原線 (1)
豊肥本線 (4)
高森線 (4)
肥薩線 (24)
くま川鉄道 (2)
吉都線 (1)
日南線 (3)
宮之城線 (2)
指宿枕崎線 (4)
鉄道展示館 (1)
写真集・書籍 (4)
鉄道模型 (1)
ご挨拶 (0)
はじめまして (3)
未分類 (0)
海外 (1)
山田線 (1)

月別アーカイブ

最新トラックバック

リンク

写真に写った方々へ

鉄道は人を運び、人に見送られ、人に支えられています。時として人が主役になります。

撮影の際には、なるべくご了解を頂くようにはしておりますが、そうできない場合もあります。写った方々と見る方々が不快に思われないようなものに限っていますが、ご本人やそのご関係者の方で、掲載に不都合がある場合には、メールでご連絡ください。 また、登場する鉄道員の方をご存知でしたら、差し支えがなければご紹介ください。

こあらまへのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ご来場者累計

RSSリンクの表示

QRコード

QR