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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

津山まなびの鉄道館

巨大な扇形機関庫が中国山地に残っていた
かつての蒸気の住処にディーゼル軍団が集う

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2018年4月 津山まなびの鉄道館

津山は、新見、三次と並ぶ中国山地の交通の要所だ。姫新線所属の津山駅には、津山線と因美線の列車も発着し、それら路線の動力車の基地として、かつて津山機関区が置かれていた。1936年に建造された扇形機関庫は17線を有し、梅小路に次ぐ規模を誇っている。無煙化後も、どうしてこの扇形庫が残されたのかは定かでないが、多分、幸運が重なってのことだろう。
2007年からは「懐かしの鉄道展示室」として、限定的に一般公開されてきたが、JR西日本と津山市観光協会の手によって、「津山まなびの鉄道館」として、2016年にリニューアルオープンした。展示車両の関係からか、特に凸型DDファンには人気が高いようだ。蒸気ファンには少々不満が残るが、国鉄の名気動車というのも悪くはないはずだ。


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まずは、Nゲージのジオラマがお出迎え。もちろん津山の町を模したものだ。鑑賞に堪えられるかは疑問だが、運転体験もできて、子供たちを喜ばすのには十分だろう。ただし、模型列車の運転はもう二つくらい。


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さて、扇形庫の展示車輛へと進もう。まずは、展示気動車の面々。左から、キハ33 1001、キハ181 12、キハ58 563、キハ28 2329、キハ52 115。その向こうに、唯一の蒸気機関車のD51 2がいる。そのD51の横の柱に、D51 755の汽笛だけが付けられており、「旅立ちの汽笛」という名だそうだ。12時と15時にコンプレッサーで鳴らされるが、全然いただけない。湿気のある蒸気でないと、あの野太い音はでないらしい。


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こちらは、蒸気ファンがあまり見たくないディーゼル機関車の並び。左から、DF50 18、DD13 638、ちょっと引っ込んでいて見えないが、ラッセルヘッドの付いたDD15 30、DD51 1187、10t貨物移動機、DE50 1、そしてDD16 304。


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扇形庫の隣に、鉄道の仕組みを模擬的に体験できる施設がある。これが「学び」の部分だろう。模型が多いが、このタブレット閉塞機は本物。この2台で連絡を取り合うことができる。あの懐かしい「チンチン」という音を聞くことが出来る。


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実はこちらが一番面白い。施設横は現役部隊の津山運転区。生きているキハ40系族とキハ120がうじゃうじゃ屯している。出区前の始業点検を、真横で観察できるのも嬉しい。観客がいるので、心なしか運転士氏も点検に気合が入っているような。空ぶかしも結構豪快だ。


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こちらは津山駅の眺めだ。姫新線と因美線は推して知るべしだが、津山線はそこそこの列車本数がある。津山駅の1日の乗車人員は2,000人程だが、多くが岡山に向かう津山線の乗客といっていい。津山線の次発のキハが既に入線している。左端は姫新線のキハ120になる。現役蒸気時代には、幾条もの煙が昇っていたはずだが、残念ながら、その光景は見ていない。


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ホームにノスタルジーが現れたので発車を待つことに。まあこれも、準国鉄色ってところだろうか。


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最後に扇形庫の全景を。蒸気の動輪はC57 68のもの。展示車両が転車台に乗ることもあるそうだが、一度クラに押し込まれると何年も出てこないということだ。

このクラの本来の住人だった機関車たちは1両もいないが、入館料は¥300とお手ごろだし、現役気動車も間近に眺められることだし、撮影の合間に、気分転換にちょっと寄ってみるにはいい場所だ。


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2018/06/02(土) 00:00:00|
  2. 鉄道展示館
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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