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駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

千曲川の流れ

秋の佐久をさらさと千曲川が流れる
何時もは穏やかな清流も時に牙をむく

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2017年11月 小海線

今回の台風19号の大雨では、各地で河川の大規模な氾濫が起きている。特に大きな災害の一つとなったのが千曲川の流れだ。長野県内の数カ所で、堤防の決壊などで洪水が発生した。長野県の千曲川は、新潟県に入ると信濃川と名を変える。埼玉県・山梨県・長野県の県境部に聳える甲武信ケ岳を源とする全長376kmの日本最長の河川だ。千曲川の上流部に位置するこの辺りでは、まだ大河の風格は備えていないが、この先に遠い流れが待っていることだけは予感させる。何時もは穏やかな千曲川の流れだ。

今回の千曲川の大雨災害報道で目に留まったのが、長野市赤沼にある北陸新幹線の長野新幹線車両センターでの120両もの新幹線車両の水没だ。関係者には想定外の災害とする向きがあるが、長野市のハザードマップでは、洪水時の基地周辺の浸水予想は「最大10m以上」とされていた。何故に車両を安全な高架線に避難させなかったのか。国鉄の洪水の危険のある車両基地では、車両を高架線に逃がす訓練までしていたという。時代が違うでは片付けられない、釈然としない何かがあるように思えて仕方ない。


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  1. 2019/10/18(金) 00:00:00|
  2. 小海線
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駅舎の灯 函館 16時56分

市電に夕方のラッシュが訪れる頃
函館山山頂に夜景見学の時間が迫る

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2018年10月 函館本線 函館

このモダンな5代目函館駅舎は、北海道新幹線の乗り入れに備えて、函館市の50億円の財政支援によって2003年に使用開始された。デザインはJR北海道と提携先であるデンマーク国鉄とのコラボよるものだ。しかし、立派な駅舎が出来上がり、新幹線の受け入れ準備が出来たかと思いきや、結局ここには新幹線はやって来なかった。札幌との距離が優先され、新駅は北斗市の畑の中に造られた。駅名は、函館市と北斗市の攻防戦の上、新函館北斗という継ぎ接ぎだらけの美しくない駅名で落着となった。地元の駆け引きを他所に、北海道新幹線は低迷を続けている。2030年に予定されている札幌延伸に漕ぎつけても、業績不振が解消されなかったら、一体誰が責任をとるのだろうか。


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駅舎の正面入口の上には巨大な北海道新幹線の看板が見える。その広告に起用されたのが、今や大リーガーとなった当時の日本ハムファイターズの大谷翔平選手だ。思うに、ファイターズは本拠地を東京から札幌に移して本当に良かったと思う。東京の後楽園ドームでは、常にジャイアンツの裏チームのようだった。ご存知の通り、札幌に移ってからというもの道民の声援を受けて人気度は急上昇だ。


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こちらは駅前から見た函館山になる。そろそろ夜景の時間が近づき、駅前からも函館山の展望台に向かう路線バスが引っ切り無しに出ていく。手前のすぐそこに見えるのが有名な函館朝市であるが、あまりに観光化し過ぎてしまったので、地元民がここで買い物することは珍しくなった。


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代わって、こちらは函館市電の函館駅前停留場だ。こちらも洒落たデザインの停留場で、2015年には「グッドデザイン賞」を受賞している。夕方のラッシュ時間を迎えており、昼間の観光電車の趣とは違った表情を見せている。停車しているのは低床式の「らっくる号」だ。


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その昔、駅の通路が津軽海峡を渡る連絡船の桟橋に繋がっていたころ、この駅は北の玄関口だった。多くの優等列車の始発がここ函館で、連絡船に合わせて道内各地とを結ぶ特急や急行が設定されていた。北海道新幹線の開業で、再び玄関口の威厳を取り戻そうとしたが、そう上手くは行かなかった。最近では、名物のイカが不漁な上に、韓国人旅行客の激減により、特に観光関連業は辛いところだ。しかし、振るわない点を論っているだけでは始まらない。是非とも過去の栄華に縛られない、未来志向の函館であって欲しい。


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  1. 2019/10/16(水) 00:00:00|
  2. 函館本線
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鉄道の日

鉄道開基から127年が経った
古き良き国鉄時代が懐かしい

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1970年2月 八高線のとある駅

今日10月14日は「鉄道の日」だ。国鉄時代の方々には「鉄道記念日」と言った方がピンとくるだろう。今から127年前の1872年10月14日に、新橋-横浜間に本邦初の鉄道が開業した。1921年には鉄道開基50周年事業として東京駅丸の内北口に初代鉄道博物館が開館し、翌1922年に鉄道省が鉄道記念日を制定している。その記念日は日本国有鉄道、JRへと連綿と受け継がれてきたが、1994年に当時の運輸省によって、全ての鉄道事業者の記念日として、「鉄道の日」に改称された。それ以来、記念日には全国の鉄道事業者がイベントを催している。

もう半世紀も経ってしまったので、こんな写真をアップしてもよいのではと思えるようになった。こあらまが蒸気機関車を撮り始めた頃には、貨物の列車ダイヤや蒸気の筋の情報を入手するのは難しかった。現地で駅員さんから情報を入手するのが、最も現実的で手っ取り早い手段だった。当時はいい時代で、情報を懇切丁寧に教えてもらえた。後に必需品となった「SLダイヤ情報」の創刊は1972年10月のことだ。そうこうしているうちに、こんな写真まで撮らせてもらった。鉄道記念日とともに制定された鉄道省の省旗で、後の国鉄に引き継がれた。

この旗には、動輪と二条のレールがあしらわれている。事ある毎に日の丸と共に掲げられていたようで、国鉄時代を彷彿とされる逸品だ。しかし、旗は本当は脇役で、主役はやはり駅員のお二人さんだ。左が駅長さんで、右が助役さんになる。仕事には厳しい駅長さんと、場を和ませる助役さん。本当にいいコンビだった。助役さんのトレードマークは蝶ネクタイで、「ちょちょさん」と呼ばれていた。色々とお世話になったお二人だが、もうお会いすることも叶わなくなってしまった。小さな蒸気ファンにとって、国鉄の方々は鉄道趣味の大先輩でもあった。


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  1. 2019/10/14(月) 00:00:00|
  2. 八高線
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錦秋ライン

黒沢川の渓谷が秋の色に染まった
錦秋ラインの短尺キハがよく似合う

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2018年11月 北上線 小松川

世間では今日から折角の三連休だが、猛烈な勢力の台風19号が日本列島に接近している。昭和33年の狩野川台風に匹敵するなどと、随分と恐ろしいことが伝えられている。先般の台風15号による千葉県の被害もあり、その備えについて気象庁や報道機関から再三聞かされているためか、昨日の夕刻にスーパーに行ってみると、ものの見事にパンとインスタントラーメンが棚から消えていた。何が目的かは知らないが、車のガソリンを満タンにしておけという指摘もあり、安いガソリンスタンドでは給油待ちの状態だった。昔、オイルショックで店先からトイレットペーパーが消えたことがあったが、日本人の横並びの行動パターンが今回も発揮されたようだ。

さて、今回の画は北上線の錦秋風景だ。黒沢川渓谷の紅葉も、錦秋湖辺りのものに引けを取らない素晴らしさだ。キハ110系より小柄なキハ100系がよく似合う。最近の異常気象のせいか、紅葉も気まぐれになってきた。今年も紅葉のシーズンを迎えたが、どんなもんだろうか。

三連休初日の今日は、交通機関も計画運休のところが多く、家で台風通過を見守るしかないだろう。我が家も普段は使わない雨戸を閉め、風呂に水を張って防衛態勢に入った。そろそろ風も出てきて雨戸に雨が打ち付け始めた。何としても、備えが空振りに終わってもらいたい。


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  1. 2019/10/12(土) 02:00:00|
  2. 北上線
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棒線化の線形

ポイントを外しただけの線形
かつての交換駅の確かな痕跡だ

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2018年10月 函館本線 比羅夫

こんな線形の駅が増えてしまった。現在の山線しか知らない方々には信じられないだろうが、半世紀前の現役蒸気の時代には、ここ比羅夫でも日に何度も列車交換が行われていた。優等列車が行き交っていたので交換設備もそれなりの長さがあった。相対式ホームに退避用の中線を有する2面3線に、貨物用の引込み線とホームまで在った。そんな比羅夫も1985年に現在の棒線となった。駅が在るだけまだマシだろうか。廃駅を探し出す時に、この線形が手掛かりになることがあるから悲しい。

正午過ぎに、104レ急行ニセコ1号がC62重連に牽かれて倶知安を出発する。怒涛の加速が終わり、最高速度に達して間もなくすると比羅夫の通過となる。駅向こうの林から、絶気の薄煙の巨漢が姿を現す。C62のジェット音とスハの軽快なジョイント音とともに、身をくねらせてニセコ1号が通過していく。過ぎ去った時のちょっとした心地良い脱力感と微かに漂う石炭の臭いが蘇る。妄想とも思い出ともつかないそんな光景が瞼に浮かぶ。線形は変わっても、今も変わらぬ比羅夫の佇まいだ。


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  1. 2019/10/10(木) 00:00:00|
  2. 函館本線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

著作権について

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