駅舎の灯

旅の始まりにも、終わりにも、そこには何時も駅舎の灯があった。

岳鉄駅巡り 電機の住処

岳南富士岡ではかつての電機たちが迎えてくれる
検修庫のなかには井の頭線風が顔を覗かせている

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2017年2月 岳南電車岳南線 岳南富士岡

この駅の側線には、かつての電気機関車が留置されている。ホーム横という場所からみて、展示といったところだ。先日の比奈編では、狂電関人さんから「突放の駅」でコラボいただいたが、その中で登場するED402とED403の2両もここに並べられている。それほど年月が経っていないので、直ぐにでも動きそうだ。鉄道貨物が斜陽のため、次の働き場所が見つからないのだろう。

須津寄りには、小さい検修施設がある。庫内には、ブルーグリーンの7000形が見えるが、どう見ても井の頭線で走っていた頃の再現だろう。岳鉄の電車は、全て京王線3000形中間車の改造車で、7000形のオレンジが2両、青緑が1両、2両固定の8000形が1編成の計5両と本当に小所帯だ。この井の頭線風が走っているのを見たかったのだが、残念ながらこの日は庫を出ることはなかった。

駅舎の様子から一見無人駅のようだが、高校生が多いため、朝夕のみ駅員が配置される。駅員と言っても、制服・制帽の凛々しい姿を想像してはいけない。最初は駅員さんとは分からなかったのだが、気さくな話好きのおばちゃんだった。ただ、岳鉄への熱い思いは並々ならぬものがある。何と、有難いことに、岳鉄の歴史や車両について、みっちりレクチャーを受けさせていただいた。


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  1. 2017/03/24(金) 00:30:00|
  2. 岳南電車
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雪の飯山線2017 乳白色の朝

日の出とともに川霧が湧き立ち一面乳白色になった
霧をかき分けて通勤列車が長野に向かう

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2017年3月 飯山線

千曲川ではよく川霧に出合うことがある。なかなか晴れずに数時間が過ぎてしまうこともある。この朝は冷え込みが厳しく、千曲川からの川霧と雪面からの放射霧が混じって濃い霧が発生した。こうなったらお手上げだなどと考えて退散するほど諦めはよくない。千載一遇のチャンスとばかりに色々試してみるが、例によって失敗の連続だ。何とかそれらしい一枚をゲットしたが、どんなもんだろうか。微妙な色合いは一応それなりのモニターで調整しているが、手持ちのノートパソコンの何台かで見てみたが、見事にてんでバラバラだ。さて、皆様方のディスプレイにはどんな色で再現されているのだろうか。


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  1. 2017/03/22(水) 00:30:00|
  2. 飯山線
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雪の飯山線2017 朝日が昇る頃

朝日が雲間から現れ、漂う霧と列車を染めた
毎日の列車の通過が、この集落の生活のリズムだ

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2017年3月 飯山線

旧信越線豊野から上越線越後川口までの、31駅、96.7kmの長大ローカル線である飯山線が生き延びてこられた理由は二つある。一つは、両端の豊野-戸狩野沢温泉間と十日町-越後川口間の朝夕の利用客が多いこと。もう一つは、その中間部の戸狩野沢温泉-十日町間の長野・新潟県境一帯が豪雪地帯のため、代替えの交通機関を容易に準備できないためだ。この地域の路線バスは、上越の湯沢や六日町、秋山郷や松之山と東西に走っており、南北は飯山線に頼っている。豪雪地帯を往くが故に生き延びてきたとも云える。

さて、写真は飯山線で最も乗客の多い、長野口の千曲川の蛇行地帯だが、何故か鉄路も川も中野市の外れを通っているため、街が近く列車本数が多い割には、米作中心の風情のある農村風景が見られる。飯山から豊野までの所要は30分と、この辺りは完全に長野の通勤圏内だ。今年も厳冬期を過ぎ、南斜面は既に雪が消えかけている。雪崩などの雪害事故防止のためなのか、列車は小ピークからゆっくりと下って来た。谷合の農業集落に朝日が昇る頃、何時ものように朝の通勤通学時間を迎える。今年の雪景色ももう僅かだ。


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  1. 2017/03/20(月) 00:30:00|
  2. 飯山線
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オホーツク早春賦

オホーツクの流氷もそろそろ海明けの時期を迎えた
早春の陽光を浴びて、混合列車が海辺を駅を往く

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1973年3月 釧網本線 北浜

釧網本線の流氷とくれば、かつてはこの北浜の海岸段丘が最もポピュラーな撮影場所だった。数多くの映画のロケ地にもなり、「オホーツクに一番近い駅」として、今は中国や韓国からの観光客に人気を博しているようだ。流氷というのは、常に風任せで移動しているもので、東風が吹けは接岸し、西風が吹けば沖に遠ざかるということを繰り返す。当時は、道内を巡業する同業者同士で、接岸状況を情報交換しながら撮影のタイミングを図っていた。例年、網走の流氷は1月下旬から2月上旬に掛けて流氷初日を迎えるが、3月も下旬になると何時終日となってもおかしくない時期となる。まもなく春一番の強い西風が吹き、一気に海明けとなる。

この写真も、悪い眺めではないと思うが、月並みであるということは免れない。定番スポットでのピカピカ状態では大した感動も湧かない。今なら、もう少しマシな時間帯やアングルを考えただろうが、当時は残念ながら定番止まりだった。以前「釧網本線の二つの太陽」という記事で、大木茂さんのとびっきりの名作である朝日の浜小清水をご紹介したことがある。当時も浜小清水の原生花園側の段丘は気になっていたが、さすがに朝日を絡めようなどとは、全く考えが及ばなかった。今でも、未練がましく始発列車の時刻なんぞを調べてみたりもしているが、もう棚引く煙が蘇るわけでもなく、街の様子も変わってしまったので、別のアングルを探せという声も聞こえてくる。

独自色に欠けるお立ち台写真とは言え、当時蒸気を追いかけた方々には、やはり懐かしさが込み上げてくるシーンだろう。この時は「団結号」に散々泣かされたが、テンダーのスローガンは、うまい具合にドレインで隠されている。盛大な黒煙はファンに対する、その埋め合わせのつもりだったのだろうか。オホーツクの早春賦の流氷と、知床連山海別岳と、在りし日のC58の混合列車を、それなりにお楽しみいただければ幸いだ。


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  1. 2017/03/18(土) 00:30:00|
  2. 釧網本線
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夕日のタンカー

南アルプスの山並みが浮き立つころ、タンカーが帰って来た
国道を行き交う車の生命線は、脇の鉄路を往くこの列車にある

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2017年2月 中央東線 竜王

鉄道衰退の最大の原因は、モータリゼーションの進展にあるというのは動かしがたい事実だ。その主たる燃料であるガソリン、軽油といった化石燃料の、内陸部への陸上輸送を担っているのは、皮肉なことに鉄道だ。国道20号線を行き交う車の群れを横目に、東線のタンカー列車が信州長野から帰って来た。南アルプスの眺めが開けるようになると、列車は信濃から甲斐に入る。使命感を帯びたその姿は堂々たるものだ。国道を往く車の運転手のどれだけが、この地域のガソリンが鉄道輸送によって供給されていることを知っているのだろうか。


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  1. 2017/03/16(木) 00:30:00|
  2. 中央東線
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プロフィール

こあらま

Author:こあらま
1950年代後半、東京生まれ。少年時代は国鉄現役蒸気を追いかけ、その後は山岳・高山植物・風景・街角等を題材に撮影旅を続けてきました。
2000年代、たまたま小海線のキハにカメラを向けてから俄に鉄道画に復活。ローカル線を中心に、鉄道絡みの画を撮っています。

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